2014 Fiscal Year Annual Research Report
多様性指向型タンパク質化学合成法開拓を基盤とするCXCL14機能探索分子の創製
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12J08863
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
辻 耕平 徳島大学, 大学院薬科学教育部, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ケモカイン / CXCL14 / タンパク質化学合成 / α-helix / アンタゴニスト |
Outline of Annual Research Achievements |
新規タンパク質化学合成法の開拓を基盤とするCXCL14作動薬、拮抗剤創製とCXCL14機能解明を本研究の目的とする。 CXCL14は77アミノ酸からなるCXC型ケモカインの一種であり、腫瘍形成や肥満性糖尿病への関与が示唆されている。本研究では、まずCXCL14誘導体ライブラリーを構築し、CXCL14アゴニストの創製へ展開する予定である。また従来の研究成果から、CXCL14 (51-77) の二量体がCXCL14およびCXCL12のデュアルアンタゴニストになるという知見を得ている。CXCL14 (51-77) は特徴的なα-helix構造を有しているため、アンタゴニスト創製において、このα-helix構造の固定化がより強力な阻害活性発現に繋がるという仮説を立てた。そこでα-helix構造固定化を指向した改変を加えたCXCL14 (51-77) 誘導体二量体を合成、活性評価し、この結果得られる知見を基に高活性アンタゴニストの創製を目指す。 申請者は今年度、申請者らが前年度までに確立したアニリド型ペプチドを用いたペプチドフラグメントの三成分ワンポット連続縮合法を用いて種々のCXCL14変異体の合成、活性評価を行った。その結果合成したビオチン標識型CXCL14がCXCL12の受容体であるCXCR4と結合することを明らかにし、本誘導体のCXCL14機能解明のための分子ツールとしての有用性を示した。 また、前年度までに開発したアンタゴニストの活性評価により得られた知見から、さらなる誘導体の合成、活性評価を行った。その結果、アミノ酸54残基からなるアンタゴニストペプチドを42残基にまで短縮することに成功するとともに、本アンタゴニストの活性発現にはアミノ酸配列中の三つの芳香族アミノ酸が協奏的に機能していることを明らかにした。今後、得られた知見を基にアンタゴニストペプチドのさらなる小分子化を試みる。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
http://www.tokushima-u.ac.jp/ph/faculty/labo/otaka/
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Research Products
(3 results)