2012 Fiscal Year Annual Research Report
植物特異的RNA合成酵素による多様なRNA転写産物生成機構の解明と利用
Project/Area Number |
12J40256
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
長崎 章江 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 特別研究員-RPD
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Keywords | イネ / polIV / polV / RNAサイレンシング |
Research Abstract |
本年度は以下にあげる二つの研究に取り組んできた。項目ごとに、各実験の実施状況を記す。 (1)植物特異的DNA依存的RNA合成酵素複合体のサブユニットをコードする複数遺伝子のRNAi系統の作出 本年度はノックダウン系統のカルスからの再分化ならびに、一部ノックダウン系統のT2種子の採種を行った。多くのノックダウン系統についてはT2種子が未だ実っていないので、引き続きT2世代の育成を行っている。ノックアウト系統については圃場に展開し、その形態的な表現型解析を中心に行った。これまでのところ、これらのノックダウンおよびノックアウト系統に形態的な異常は観察されていない。今後、RNAの抽出などを行い、ノックダウンの程度や本当にノックアウトされているかなどの検証を予定している。 (2)植物特異的DNA依存的RNA合成酵素複合体のサブユニットをコードする複数遺伝子のin situ発現解析 本年度は、in situハイブリダイゼーションにより、各遺伝子の発現部位を組織/細胞レベルで明らかにする事に取り組んだ。具体的には、イネの胚やシュートなどの材料を固定し、パラフィン包埋してサンプルの調製に取り組んだ。また、これらの材料が、in situハイブリダイゼーションによる解析が可能か否かを発現部位が既知のプローブを用いて検証した。その結果、一部の胚サンプルがin situハイブリダイゼーションに不向きである事が判明した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究の進展状況が交付申請書の年次計画にほぼ従っている点。さらに、本研究成果の一部を査読付き学術雑誌に発表することが出来た点。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでのところ、ノックダウンおよびノックアウト系統に形態的な異常は観察されていない。今後、RNAの抽出などを行い、ノックダウンの程度や本当にノックアウトされているかなどの検証を予定している。また、来年度再度insituハイブリダイゼーション用のサンプリングを行う予定にしている。また、これまでに作成出来たサンプルを用いた物特異的DNA依存的RNA合成酵素複合体のサブユニットをコードする複数遺伝子おin situハイブリダイゼーション解析もスタートする。
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Research Products
(1 results)
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[Journal Article] Two WUSCHEL-related homeobox genes, narrow leaf2 and narrow leaf3, control leaf width in rice.2013
Author(s)
Ishiwata A, Ozawa M, Nagasaki H, Kato M, Noda Y, Yamaguchi T, Nosaka M, Shimizu-Sato S, Nagasaki A, Maekawa M, Hirano HY, Sato Y
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Journal Title
Plant Cell Physiology
Volume: (印刷中(in press)
DOI
Peer Reviewed