2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12NP0101
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
丹羽 公雄 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60113445)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 茂樹 神戸大学, 発達科学部, 助教授 (80211689)
中村 光廣 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (90183889)
星野 香 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (70022738)
佐藤 禎宏 宇都宮大学, 教育学部, 助教授 (50114161)
児玉 康一 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (70211901)
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Keywords | エマルション / ニュートリノ / 素粒子物理学 / 原子核乳剤 / ECC / ダークマター |
Research Abstract |
CERNの加速器SPSを使った長基線ニュートリノ振動実験OPERA計画はイタリア、フランス、ドイツ、スイス等との国際共同の組織で、2005年5月の実験開始に向けて準備が進んでいる。CERNから730km離れたイタリアのGransasso地下研究所に設置するニュートリノ検出装置の主要部の原子核乾板で作るECCの改良を進めた。 原子核乾板の大量塗布;OPERAは大量の原子核乾板を必要とし、富士写真フイルム社と当研究室との共同研究で工場の塗布器を使った機械塗布の開発を進めて、ECCとして使用可能な性能の乾板が世界で初めて大量生産された。 原子核乾板の改良;一度記録された飛跡を強制的に消去する手法「refresh」の技術開発を完成させた。温度と湿度によって未現像の乾板に記録された潜像の消去を行い、全く飛跡の記録されていない状態の乾板をECCで使用できるようにした。 飛跡読み取り装置の改良;毎秒3000画面のCCDカメラの開発を終わり、対物レンズの2次元の駆動(最高速度100Hz)のメカニズムを板バネとピエゾ素子を使って完成させた。ECCの新しい解析手法「NET-SCAN法」の開発を完成させ、タウニュートリノの直接検出、チャーム粒子の検出等の成果を上げた。 これらの成果の発表の為、平成14年3月の7-9日に名古屋大學で2nd International Workshop on Nuclear Emulsion Technique(95名が参加、内55名が外国人)を開催した。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] R.Schwienhost, et al.: "A New upper limit for the tau-neutrino magnetic moment"Phys.Lett.. B513. 23-29 (2001)
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[Publications] A.Kayis-Topaksu, et al.: "Measurement of D^0 production in neutrino charged-current interactions"Phys.Lett.. B527. 173-181 (2002)
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[Publications] K.Kodama, et al.: "Observation of tau-neutrino interactions"Phys.Lett.. B504. 218-224 (2001)
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[Publications] E.Eskut, et al.: "New results from a search for numu-nutau and nutau oscillation"Phys.Lett.. B497. 8-22 (2001)
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[Publications] E.Eskut et al.: "Observation of weak neutral currrent neutrino production of J/ψ"Phys.Lett.. B503. 1-9 (2001)