2005 Fiscal Year Annual Research Report
南極周回飛翔・超伝導スペクトロメータによる宇宙起源反粒子の精密探査
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13001004
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| Research Institution | High Energy Accelerator Rresearch Organization (KEK) |
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Principal Investigator |
山本 明 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 超伝導低温工学センター, 教授 (30113418)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 哲也 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教授 (50222394)
野崎 光昭 神戸大学, 大学院自然科学研究科, 教授 (10156193)
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| Keywords | 宇宙線 / 反粒子 / 宇宙起源 / 超伝導 / スペクトロメータ / 南極周回気球 / 原始ブラックホール / 反物質 |
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| Research Abstract |
平成16年度に実施した約9日間に亘る南極周回気球科学観測結果を踏まえ、平成17年度には、観測データの解析を継続した。BESS-Polar実験の主テーマである低エネルギー宇宙線反陽子精密探査を重点的に進めた。この結果、蓄積された約9億イベントのデータ解析から、前回の太陽活動極小期に比べ、約4倍の統計量で、1GeV以下のエネルギースペクトルについて、二次粒子スペクトルとして整合性のある結果を得た。そして新たに搭載して中間飛行時間カウンターによって、0.1GeVまで、観測エネルギーのスペクトル限界値を広げる(下げる)ことに成功した。また、反ヘリウムの探索をさらに進め、これまで10年以上に亘るヘリウム観測統計量と同等の観測量を1回の観測で得た。これによって、反ヘリウム/ヘリウム比探索限界値を、3x10E-7まで下げることに成功した。
また、観測器の健全性を確認し、データの信頼性を確かめるため、併行して気球飛翔観測後、分解し持ち帰った観測器各要素の点検、修復、個別の性能確認をおこなった。またKEK12-GeV加速器ビームを用い、系統的な測定器の性能試験を実施した。
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