2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13014204
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
若松 馨 群馬大学, 工学部, 助教授 (40222426)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 俊之 三菱化学生命科学研究所, 構造解析研究室, 研究員
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Keywords | G蛋白質 / レセプター / 部分ペプチド / マガイニン / バイセル / 活性化 |
Research Abstract |
1.ユビキチン融合蛋白質を用いた安定同位体ラベルペプチド発現系の発現効率を上げることに成功した。マストパランXについては、融合蛋白質全体のcodonusageを大腸菌に合わせること、mRNAの分解が少ないBL21 star(DE3)ホストを用いること、大腸菌の破砕の段階から変性剤を加えることによって、調製できる量が7倍に向上した。マガイニン2については通常のM9培地では全く発現しなかったが、BL21/pLysSホストを用いること、CHL培地を用いることによって発現できるようになった。 2.我々の作成したm4レセプターの部分ペプチド[m4I3C(14)]が三量体G蛋白質の一種であるGiを選択的かつ強力に活性化できることを明らかにした。m4I3C(14)に似たペプチドであるM-IIIはGoだけでなくGqも活性化し特異性が低かったが、m4I3C(14)によるGqの活性化は弱かった。また、従来三量体G蛋白質の活性化に頻用されていたマストパランは細胞膜の三量体G蛋白質だけでなく低分子量G蛋白質も活性化したが、m4I3C(14)は細胞膜の三量体G蛋白質を特異的に活性化できることがわかった。 3.bicelleについて光散乱とX線散乱によるcharacterizationを行った。DMPCとCHAPSOで作るbicelleはq値(DMPC/CHAPSOのモル比)が1.2以下では当初予想されていたdiskの形状を取っていることが確認されたが、qが1.5以上ではdiskではなく長いヒモの形状を取っていることが明らかになった。また、q=1のbicelleではdiskの周辺部だけでなくbilayer部分にもCHAPSOが存在していることが明らかとなった。
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Research Products
(1 results)