2001 Fiscal Year Annual Research Report
教員養成大学間・および附属学校園連携のバーチュアルユニバーシティーの実現
Project/Area Number |
13020218
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
大島 純 静岡大学, 教育学部, 助教授 (70281722)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 迅 宮崎大学, 教育文化学部, 教授 (90237470)
稲垣 成哲 神戸大学, 発達科学部, 助教授 (70176387)
村山 功 静岡大学, 教育学部, 助教授 (40210067)
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Keywords | 教育用グループウエア / CSCL / 学習カリキュラム / ネットワーク / Knowledge Forum |
Research Abstract |
本研究では,教育用グループウエアの一つであるknowledge Forumを利用して,教員養成学部の専門教育のための学習カリキュラムを開発することを目的とした.knowledge ForumはCSCLシステムの代表的なものの一つで,日本語環境では,Webブラウザ上で起動する.学習者は自分の考えをテキストや別ファイルの画像をHTMLのタグを利用してマルチメディアノートとしてデータベース化していくことができた.さらに,以前のノートに対してコメントを付与することにより,ネットワーク上で対話を展開したり,また,特定のノート間のリンクを作成することで,断片的になりがちな知識を構造化することができた.また,知識の集積の一覧はその後の反省的思考の際に利用されやすいように,多様な方法でソーティングが可能であり,学習者はグループ活動の中でデータベースの内容を参照しながらさらに問題解決を展開することができた. こうしたCSCLシステムを用いて,さらに次の新たな試みを学習カリキュラムのデザインにおいて実施した.第一は,対象となる受講者(大学学部生)が学習する専門的な知識を利用して,実際の教育現場でのコンピュータの利用状況を解釈あるいは討論するために,その対象となる教育実践をデジタル教材として提示した.対象となった実践自体,小学校の教室環境でCSCLシステムを利用したものであり,子ども(anonymous化されている)の学習活動,発言が履歴をとおして追跡可能であった.第一に,その授業実践を担当した教師のうちの一人がリモートで受講者の対話に参加した.そこでは,単なる教育の専門家ではなく,実際に授業を担当し,カリキュラムのデザインを考えたものとしての真正性の高い対話が期待された. こうした活動は「教育方法論」という集中講義の一部として実践され,そこでの受講者のネットワーク上の対話や研究者の観察から,次のことがわかった:(1)現場教師が関わった実践に対する対話では,受講者の発言の量,質ともに,そうでない場合と比較して向上していた;(2)対話の質はより専門的であり,発展性の高いものとなった.
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Research Products
(1 results)