2001 Fiscal Year Annual Research Report
有機超格子構造を用いた分子シンクロナイゼーションとELデバイスへの応用に関する研究
Project/Area Number |
13022241
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大森 裕 大阪大学, 先端科学技術共同研究センター, 教授 (50223970)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梶井 博武 大阪大学, 先端科学技術共同研究センター, 助手 (00324814)
|
Keywords | 有機超格子構造 / 分子超薄膜構造 / 複合材料 / 電気電子材料 / 有機発光素子 / 有機受光素子 / エネルギートランスファー / ドミノ現象 |
Research Abstract |
発光層としてAlq_3にルブレンをドープした層を発光層として用いたEL素子を作製した。ルブレンをAlq_3に9vol%の濃度にドープした素子は、550nm付近にピーク波長を有する黄色発光を示す。従ってこの波長を用いる事により、ポリマー導波路への光源として用いた場合、比較的低損失の伝送が期待できる。9Vの印加電圧で50,000cd/m^2の高輝度に達した。これは、ホスト材料として用いたAlq_3にルブレンをドープすることによりドミノ的エネルギートランスファーが生じ、電極から注入された電子-正孔が発光層で効率よく再結合し、発光するためと考察する。 ガラス上に形成したITO基板を用いて作製したEL素子とポリイミド上のITO基板を用いて作製した有機EL素子の発光特性は基本的には発光スペクトル、発光強度特性等に違いは見られなかった。高速応答性に関しては、Alq_3を発光層とした素子では50MHz程度の応答に留まるが、蛍光寿命の短いルブレンをドープした素子では、電極面積を小さくし0.02mm^2程度の素子面積において100MHz以上のパルス光が発生することが出来た。現時点では駆動回路などの制限で100MHzの応答速度まで確認できていないが、さらに高速の光信号の発生が期待され、光集積回路光源への適用が可能である事が明らかになった。
|
Research Products
(7 results)
-
[Publications] Yutaka Ohmori: "Organic electroluminescent diode as a light source for polymeric waveguides-toward organic integrated optical device"Thin Solid Films. 393. 267-272 (2001)
-
[Publications] Hirotake Kajii: "Enhanced electroluminescence utilizing p-sexiphenyl for blue light source"Thin Solid Films. 393. 388-392 (2001)
-
[Publications] Yutaka Ohmori: "Integration of electroluminescent diodes and polymeric waveguide devices -characterization of light source for optical integrated circuits-"Proceedings of SPIE. 4439. 95-102 (2001)
-
[Publications] 大森 裕: "低分子系有機発光素子とポリマー光回路光源への適用"真空. 44・11. 940-947 (2001)
-
[Publications] 大森 裕: "高効率有機EL材料の開発動向"応用物理. 70・12. 1419-1425 (2001)
-
[Publications] Hirotake Kajii: "Optical Properties of Zn(II) complex using 1,2-bis(8-hydroquinoline-2-yl)ethan"IEEE Selected Topics of Quantum Electronics. 7・5. 845-848 (2001)
-
[Publications] 大森 裕: "有機ELディスプレーにおける材料技術と素子の作製"技術情報協会. 23 (2002)