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2001 Fiscal Year Annual Research Report

液晶NMR法におけるキラル液晶系の利用と天然分子の絶対構造決定法の開発

Research Project

Project/Area Number 13024251
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)

Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

藤原 英明  大阪大学, 医学部, 教授 (90107102)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 杉浦 眞喜子  神戸薬科大学, 薬学部, 助教授 (00098500)
木村 敦臣  大阪大学, 医学部, 助手 (70303972)
Keywords光学異性体 / ウニコナゾール / ジニコナゾール / NMR / キラル液晶 / 光学純度 / 直接結合定数 / 配向パラメーター
Research Abstract

トリアゾール系化合物であるウニコナゾールおよびジニコナゾールは矮小化活性および殺菌活性を有するが光学異性体で活性が異なり、植物生長調節剤としてはS体、また、殺菌剤としてはR体の方がはるかに強い作用を示すことが知られている。これらの光学異性体のNMRによる分離を行うため、キラル液晶溶媒系としてPBLG(Poly-γ-ben-zyl-L-glutamate)のリオトロピック液晶を利用してNMR測定を行なった。その結果、ウニコナゾール(R体/S体比=21/79)およびジニコナゾール(R/S比=85/15)について、C-13NMR信号の分離が観察されそれらの面積比は光学活性体の濃度比と一致した。これより、キラル液晶を用いることにより試料を化学変換することなく、簡便に光学純度(ee)の定量が行えることが確認できた。この他、PBLG液晶系であまり検討されていない直接結合定数の光学異性体による違いの検出を試みた。Het2DJ二次元測定の結果、両化合物とも、いくつかのC-13信号について、直接結合定数(D_<CH>)の違いを観測出来た。この観測値から配向パラメーターを求めると0.02程度とかなり小さいことが分かり、光学異性体間の差違も非常に小さかった。
このような小さな配向パラメーターは用いたPBLG液晶の特徴と思われるので、別種の液晶系として光学活性なネマティック液晶系を検討した。市販のこの系統の液晶は、溶解度の点や溶質を溶かした際の相変化の程度が大きいことが問題であることが分かったが、現在、濃度条件や測定条件を種々検討して信号分離の実験を遂行中である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 藤原 英明: "液晶NMR法の最近の発展"化学と生物. 40巻・2号. 129-131 (2002)

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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