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2001 Fiscal Year Annual Research Report

マイクロチップを用いた高速高感度な内分泌拡散物質および関連物質の分析

Research Project

Project/Area Number 13027219
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

北森 武彦  東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (60214821)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 渡慶次 学  神奈川科学技術アカデミー, インテグレーテッドケミストリープロジェクト, 研究員 (60311437)
木村 博子  順天堂大学, 医学部, 講師 (00053299)
久本 秀明  東京大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (00286642)
佐藤 記一  東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (50321906)
Keywordsマイクロチップ / 環境ホルモン / エストラジオール / イムノアッセイ / 熱レンズ顕微鏡 / 集積化学実験室 / 内分泌撹乱物質 / ELISA
Research Abstract

マイクロチップを用いた高速高感度な内分泌撹乱物質および関連化合物の簡便迅速な分析システムを開発することを目標として、マイクロチップを用いたアッセイシステムの開発を行った。モデルケースとして小型海産巻き貝一個体中に微量含まれる性ホルモン17β-estradiolの定量を目標にした。
数cm角のパイレックスガラス基板中に、深さ100μm、幅250μmで、中央部のみビーズをせき止めるために深さを10μmにしたマイクロチャネルを作製した。このチップに反応固相として直径15-50μm程度のポリスチレンビーズを導入し、ここに試料および各種試薬溶液を添加し、チップ内でそのまま抗原抗体反応および洗浄操作、酵素反応などを行った。生じた酵素反応生成物の検出には高感度な分析法である熱レンズ顕微鏡を用いた。
作製したチップにあらかじめ抗17β-estradiol抗体を吸着させたビーズを導入した後、シリンジポンプを用いて17β-estradiolを含む試料と一定量のペルオキシダーゼ標識した17β-estradiolを混合した溶液を流し入れ、競合的に抗原抗体反応させた。未反応物を洗浄後、酵素基質を導入して酵素反応させ、そこで生成する発色物質を下流部で検出することにより定量を試みた。
その結果、再現性はやや悪いものの、1-1,000pg/mLの比較的低濃度の濃度範囲で検量線を作成することが出来た。アッセイに必要な試料体積が極めて少量であることとあわせると、小型の巻き貝一個体からの抽出液から測定するのに充分な感度を有していることが明らかとなった。開発した方法では半日以上かかっていた分析を30分程度で終えることができ、分析時間の短縮も実現した。本システムは生体中の微量な環境ホルモン及び関連化合物の迅速簡便な分析手法として極めて有効な手法となることが期待できる。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 佐藤 記一: "Microchip-based immunoassay system with branching multichannels for simultaneous determination of interferon"Electrophoresis. 23・5. (2002)

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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