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2001 Fiscal Year Annual Research Report

鳥類の生殖と行動異常の現状と汚染の関係

Research Project

Project/Area Number 13027220
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)

Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

和田 勝  東京医科歯科大学, 教養部, 教授 (40100953)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 奈良 雅之  東京医科歯科大学, 教養部, 助教授 (90301168)
岡崎 三代  東京医科歯科大学, 教養部, 教授 (20013998)
服部 淳彦  東京医科歯科大学, 教養部, 教授 (70183910)
Keywords鳥類 / 内分泌撹乱 / ビテロジェニン / 超低密度リポタンパク質 / エストロジェン様作用 / 生殖輸管
Research Abstract

鳥類の生殖や行動異常と汚染の関係を調べるためには、汚染の現状を正確に把握する方法の開発が必要である。内分泌撹乱化学物質の多くはエストロジェン様の活性を持ち、これが雄の生殖の異常を引き起こす一つの要因だと考えられている。これまで、雄に対する内分泌撹乱物質の影響を評価する指標の一つとして、魚類では肝臓あるいは血中ビテロジェニンの測定が使われている。ビテロジェニンは、肝臓で作られる雌特異的な卵黄タンパク質前駆体で、卵巣からのエストロジェンによって合成が誘導される。卵黄中にはこのほか、エネルギ-源として中性脂肪が多量に含まれ、これもエストロジェンの刺激によって肝臓で作られる超低密度リポタンパク質(VLDL)によって卵巣へ運ばれる。したがって雄の血中にはビテロジェニンは全く存在しないし、VLDL濃度も雌に比べて著しく低い。当初、抗体を用いた鳥類のビテロジェニン測定法は無かったので、この開発とVLDLの測定法改良を行う予定だったが、他の資金での実施が先行して、開発改良のめどが立ったので、本研究ではウズラを用いて、これらの測定法の有効性と、野鳥などへの応用が可能かどうかを検討する基礎的研究をおこなった。その結果、ウズラでこれらの方法によりエストロジェン様物質による暴露を評価できることが示されたので、他の鳥類での検討を進める必要がある。
内分泌撹乱化学物質のリスク評価という観点から、ニワトリ胚を用いて主としてミュラー管および生殖腺の異常発生と脊柱の彎曲奇形発生を指標として、エストロジェンに対する感受期を調べた。孵卵初期に投与すると高頻度でミュラー管や精巣に異常が発生した。また、投与により脊柱彎曲はみられたが、その割合は低く感受期を決定できなかった。またVLDLは一過的にしか上昇しなかった。

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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