2001 Fiscal Year Annual Research Report
不死化細胞を用いた精巣機能の再構築と内分泌攪乱物質の毒性メカニズムの解析
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13027230
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Research Institution | Toyama Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
田渕 圭章 富山医科薬科大学, 遺伝子実験施設, 助手 (20322109)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 昌一郎 富山医科薬科大学, 附属病院, 助手 (70293313)
布施 秀樹 富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (40143292)
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Keywords | 温度感受性SV40大型T抗原 / トランスジェニックマウス / ライディッヒ細胞 / セルトリ細胞 / DNAマイクロアレイ / 内分泌攪乱物質 / ビスフェノールA / 細胞死 |
Research Abstract |
温度感受性SV40大型T抗原遺伝子導入トランスジェニックマウス由来のセルトリやライディッヒ細胞の樹立と性質解明を行なった.また,樹立細胞を用いて内分泌攪乱物質(ビスフェノールA)に反応する遺伝子を明らかにした. 1.細胞株樹立と機能解析 温度感受性SV40大型T抗原遺伝子導入トランスジェニックマウスからセルトリ(TTE3)およびライディッヒ(TTE1)細胞株の樹立に成功した,両細胞は,T抗原に依存した温度感受性増殖を示した,TTE3細胞は,細胞特異的なマーカーであるFSH受容体,SGP-2のmRNAを発現し,細胞間にはタイトジャンクションの構成タンパク質ZO-1を発現した.TTE1細胞は,ステロイド合成酵素のmRNAを発現し,アルカリホスファターゼ活性を有した.これら細胞は,細胞特異的な機能を有しているので精巣細胞モデルとして有用であることが明らかとなったT細胞の分化・増殖停止に関連する遺伝子群をDNAマイクロアレイを用いて解析した.TTE3の細胞増殖停止時には約30個の遺伝子発現が変動した.p21wafl/cip1の遺伝子の上昇は定量的RT-PCRで確認できた.また,TTE1細胞の分化に関連して約30個の遺伝子の変動を明かにした.変動した遺伝子の中にはガラニン受容体や亜鉛輸送体が存在した. 2.内分泌攪刮物質の作用の検討TTE3細胞において高濃度200μMのビスフェノールAは濃度依存的に細胞死を誘導した.マイクロアレイを用いてこの条件で変化する遺伝子を調べた結果,15個の遺伝子が変動することが明らかとなった.それらの遺伝子の中でiNOS, chop-10遺伝子が増加し,estrogen受容体1が減少することを定量的RT-PCRで確認した.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Tabuchi, Y.et al.(7 authors): "Development of a conditionally immortalized testicular Sertoli cell line TTE3 expressing sertoli cell-specific genes from mice transgenic for temperature sensitive simian virus 40 large T-antigen gene"J.Urol.. 167. 1538-1545 (2002)
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[Publications] Ohta, S.et al.(3 authors): "DNA microarray analysis of genes involved in the process of differentiation in mouse Leydig cell line TTE1"Arch.Andorol.. 48. 208-211 (2002)
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[Publications] Ohta, S.et al.(6 authors): "Establishment of ALeydig Cell Line, TTE1, from Transgenic Mice Harboring Temperature-Sensitive Simian Virus 40 Large T-Antigen Gene"Arch.Androl.. 48. 43-51 (2002)