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2001 Fiscal Year Annual Research Report

in vitro試験による混合物のエストロゲン様活性の評価

Research Project

Project/Area Number 13027249
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

西原 力  大阪大学, 薬学研究科, 教授 (50028859)

Keywords内分泌撹乱物質 / エストロゲン受容体(ER) / 酵母Two-Hybrid試験 / in vitro試験 / 核内受容体 / プレグナンX受容体(PXR)
Research Abstract

内分泌撹乱化学物質(ED)は核内ホルモンレセプターを介してその作用を発現し、Estrogen Receptor(ER)、Androgen Receptor(AR)、Thyroid Receptor(TR)がその主な標的とされている。一方、核内レセプターPregnane X Receptor(PXR)は、薬物代謝酵素のひとつであるCYP3Aの発現関節に関わっており、PXRのリガンドとして生体内ホルモン以外に生体外物質も報告されており、生体内でホルモンや異物の代謝に関与することが知られている。そこで、EDの作用発現機構のひとつとしてPXRを介する経路を想定し、PXRのリガンドとなる物質の検索ならびにそれらの転写に与える影響について検討した。生体内ホルモン6種およびED容疑物質約50種について、酵母Two-Hybrid試験(rPXR-SRC1系)を実施した結果、Dihydrotestosterone(DHT)、Nonylphenol(NP)、Hexachlorocyclohexane(HCH)、Trifluralin(TFR)、Methoxychlor(MC)などの物質がPXR系で陽性となり、それらはレポーター遺伝子試験でも陽性であった。また、そのうちHCH、TFR、MCはER系およびAR系では陰性であり、PXR系のみ陽性であった。DHTやNPなどはPXR系以外の系でも陽性で、複数のレセプターのリガンドであった。
ED作用機構のひとつとして、PXRを介してCYP3Aの転写活性を上昇させて性ホルモンの代謝に影響を与える経路もあり得うることが推定された。また、1種類の物質が複数のレセプターのリガンドとなり、影響を与える可能性も示唆され、混合物の評価はさらに複雑であることが明らかとなった。

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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