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2001 Fiscal Year Annual Research Report

ダイオキシン毒性の客観的評価法の開発と、周産期・小児期疾患への影響の評価

Research Project

Project/Area Number 13027265
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

原 寿郎  九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (40150445)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 井原 健二  九州大学, 大学院・医学研究院, 助手 (80294932)
中山 英樹  九州大学, 医学部・付属病院, 助手 (50253430)
Keywordsダイオキシン / ダイオキシン受容体 / 臍帯血 / 定量的PCR / 小児期疾患
Research Abstract

環境汚染物質であるダイオキシンは、急性毒性や癌化、催奇形性といった問題に加え、外因性内分泌撹乱物質(環境ホルモン)として生殖系への影響も懸念されている。環境からの暴露のみならず、母体から胎盤や母乳を介しての次世代への影響も心配されている。細胞内に入ったダイオキシンは、細胞質内に存在するAhレセプター(AhR)に結合し、核内に移行後に核内のAhR転位酵素(ARNT)と結合することで転写因子として機能し、薬剤代謝酵素であるCYP1A1や、AhR依存性の転写抑制に働くAhRリプレッサー(AhRR)遺伝子の発現を誘導する。我々は、これらダイオキシン受容体関連遺伝子群(AhR, ARNT, CYP1A1, AhRR)の遺伝子量を高精度に定量するため、ABI PRISM7700 Sequence detectorを用いたリアルタイムPCR法による定量系を確立し、ヒト成人精巣腫瘍細胞株が3-methylcholanthrene(3-MC)暴露によってARNT、CYP1A1、AhRR遺伝子の発現が誘導されることを確認した。次に、ヒト成人および胎児の各種臓器における発現量を定量し、その結果、臓器別発現ではAhRは肺、胎盤、脾臓、ARNTは肺、脾臓、成人の卵巣、精巣と胎児の腎臓、CYP1A1は成人の肺と肝臓、膵臓、AhRRは成人の精巣、卵巣、肺で高発現が認められた。また成人血単核球では3MCによりCYPlAl、AhRR遺伝子の発現が誘導されたが、臍帯血および乳児末梢血単核球ではAhRR遺伝子の発現の誘導は起こらず、誘導の差異が認められた。

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Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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