2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13035013
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
黒柳 秀人 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (30323702)
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Keywords | 遺伝子 / 解剖学 / ゲノム / 神経科学 / 脳・神経 |
Research Abstract |
線虫(C. elegans)のシナプスを標識するためのシナプス後部タンパク質の探索を行った。 哺乳類の中枢神経のシナプスタンパク質、特にグルタミン酸受容体と複合体を形成するタンパク質群、PSD-95/SAP90ファミリー、S-SCAM/MAGIファミリー、Shankファミリー、MAGUIN、CRIPT, nArgBP2、p55ファミリーの線虫ホモログの遺伝子のcDNA単離を行い、遺伝子構造とアミノ酸配列を明らかにした。また、プロモーター解析を行い、S-SCAM/MAGIファミリー、MAGUIN、p55ファミリ-のホモログが神経細胞で発現することを確認した。現在、これらのタンパク質の神経細胞内局在を、GFP融合タンパク質の発現によって解析している。 一方、上記の遺伝子群について、遺伝子破壊株の作製を行っている。現在までに、S-SCAM/MAGIファミリー、CRIPT, nArgBP2ホモログの遺伝子破壊株を単離している。これらの破壊株では、すでに報告されているAMPA型受容体やNMDA受容体の変異体同様、外見上の形態や通常の行動には異状は見られない。今後は、遺伝子破壊株の行動解析、既知の変異体との多重変異体の作製を行うとともに、これらの遺伝子破壊株におけるイオンチャネル型グルタミン酸受容体のシナプス局在や動態への影響についても解析していく。
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