2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13039007
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
丹生谷 博 東京農工大学, 遺伝子実験施設, 教授 (60135936)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松下 保彦 東京農工大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (40291348)
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Keywords | タバコモザイクウイルス / N遺伝子 / 抵抗性遺伝子 / cDNAスクリーニング / タンパク質相互作用 / 14-3-3 / オールタナティブスプライシング / 選択的エキソン |
Research Abstract |
タバコモザイクウイルス(TMV)に対するタバコのN遺伝子産物を組換えタンパク質として発現・精製し,これをプローブとするファーウエスタンブロッティング法により,N結合タンパク質(NIP)のcDNA産物をスクリーニングした。N. tabacum Samsun N Nの発現型ファージをベクターとしたcDNAライブラリーをスクリーニングして得られた253個の陽性クローンのうち235個が14-3-3ファミリーに属するcDNAであった。重複を除くと陽性クローンは6種類の14-3-3タンパク質イソフォームに分類された。ウイルス感染後48時間内における14-3-3各イソフォームのmRNA量の変動を調べたところ,イソフォームa4は感染後に顕著に増加を示した。14-3-3以外は11種類のNIPに分類されたが,これらの中には機能未知の新規なクローンおよび転写コアクチベーターや翻訳開始因子と相同性を示すクローン等が含まれていた。 シロイヌナズナでは,N遺伝子と同様のドメイン構造を有する多数の遺伝子群の存在が報告されているが,我々はタバコ(N. tabacum Samsun N N)においてPCR法により,22種類のN類似cDNAを得て,塩基配列の相同性からこれらを4つのグループ(A, B, C, D)に分類した。タバコにおけるN遺伝子ファミリーの存在は報告されておらず,いずれも新規な遺伝子である。N遺伝子のLRRドメインには14回のリピートが含まれるが,N類似遺伝子では8〜19回と異なるリピート数のものがあった。選択的スプライシングの有無について,グループ特異的なプライマーを設計して,感染葉のRNAを鋳型としたRT-PCRにより調べた結果,ORF中にストップコドンを持つ選択的エキソンを含むクローンが2種類見つかった。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Yasuhiko Matsushita: "The catalytic subunit of protein kinase CK2 phosphorylates in vitro the movement protein of Tomato mosaic virus"J.Gen.Virol.. 84. 497-505 (2003)
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[Publications] Yasuhiko Matsushita: "Cloning of a tobacco cDNA coding for a putative transcriptional coactivatorMBF1 that interacts with the tomato mosaic virus movement protein"J.Exp.Bot.. 53. 1531-1532 (2002)
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[Publications] Yasuhiko Matsushita: "Phosphorylation of the movement protein of Cucumber mosaic virus in transgenic tobacco plants"Virus Genes. 24. 231-234 (2002)