2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13043006
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
東江 昭夫 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (90029249)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊池 淑子 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (00138124)
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Keywords | M期終了 / Cdc14 / 核小体 / MEN / Tem1 / SPB |
Research Abstract |
出芽酵母M期終了機構についての研究を著しく進展させることができた。M期終了に関して、Cdc14ホスファターゼの核小体からの放出がキーポイントであることが分かっていたが、その制御については不明なところが多かった。本研究で、MEN(Mitotic Exit Network)(Tem1GTPase、Cdc15キナーゼ、Dbf2キナーゼ、などを含む)の活性はCdc14の核小体からの放出に必要ではないが、放出されたCdc14をM期終了まで核小体に戻さないために必要とされることが分かった。この研究の過程で、Cdc14がSPBにも存在することが分かり、その生物学的な意味を検証した。核小体から放出されたCdc14はSPBに結合するが、その結合の程度はtem1変異体で強く、Tem1が活性化される条件下で低くなることを見出した。SPBに到達したCdc14はTem1活性化により細胞質に拡散することが予想される。Cdc14の核小体からの放出に直接関連する因子として、Cdc5ポロキナーゼが働くことを示した。Cdc5は核小体内のNet1のリン酸化によりNet1とCdc14との結合を弱め、Cdc14が放出されやすい状態にするものと思われる。Tem1の活性化因子として知られていたLte1はRas-GTPと結合し、娘細胞の細胞表層に局在させられることを明らかにし、Lte1はRasのエフェクターの一つであることを示した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Yoshida, S., Asakawa, K., Toh-e, A.: "Mitotic exit network controls the localization of Cdc14 to the spindle pole body in Saccharomyces cerevisiae"Curr.Biol.. 12. 944-950 (2002)
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[Publications] Yoshida, S., Toh-e, A.: "Budding yeast Cdc5 phosphorylates Net1 and assists Cdc14 release from the nucleolus"Biochem.Biophys.Res.Commun.. 294. 687-691 (2002)
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[Publications] Asakawa, K., Toh-e, A.: "A Defect of Kap104 alleviates the requirement of the MEN (Mitotic Exit Network) gene functions in Saccharomyces cerevisiae"Genetics. 162. 1545-1556 (2002)
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[Publications] Yoshida, S., Ichihashi, R., Toh-e, A.: "Ras recruits mitotic exit regulator Lte1 to the bud cortex in budding yeast"J.Cell Biol.. (印刷中). (2003)