2001 Fiscal Year Annual Research Report
核分裂と核融合に必須な酵母核膜タンパク質Nep98pの機能解析
Project/Area Number |
13043022
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
遠藤 斗志也 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70152014)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西川 周一 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (10252222)
吉久 徹 名古屋大学, 物質科学国際研究センター, 助教授 (60212312)
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Keywords | 小胞体 / 核融合 / 酵母 / スピンドル極体 / 接合 |
Research Abstract |
申請者らは,酵母接合時の核内膜融合に必須な因子として,小胞体内腔の新規DnaJホモログJem1pを発見,さらにJem1pと相互作用する核膜タンパク質Nep98pを同定した。Nep98pは核膜融合に関与するが,増殖に必須であり,その変異株はG2/M期で細胞周期の進行が停止し,紡錘体形態に異常が見られた。そこでNep98pの機能を明らかにするために以下の実験を行った。 (1)GFPとNep98pの融合タンパク質(NEP98遺伝子の破壊株の致死性を相補できる)は,過剰生産しない状態で核膜の特にSPB(スピンドル極体)に局在することが明らかになった。したがってNep98pがSPB形成および機能発現に関わっている可能性を支持する結果が得られた。(2)Nep98pの様々な部分欠失体を用いた解析から,Nep98pの内腔側は核膜局在に必要ないが,Nep98pのサイトゾル側の65〜145残基が核膜局在に必須であること,この領域が核膜融合の特に内膜融合よりも前のステップに必須であること,Nep98pの431〜650残基は酵母の増殖およびJem1pとの相互作用に必須であることを見いだした。また(3)Nep98pのJem1p相互作用領域をbaitとして酵母two-hybrird法を用いたスクリーニングを行い,Nep98pと相互作用する因子の検索を行った。その結果,Yfl042pおよびYlr072pという内在性膜タンパク質と思われる候補を得た。しかしこの二つのタンパク質の遺伝子を同時に破壊しても増殖や核融合に影響が見られら無かったので,それらがNep98pの真のパートナーであるかどうかは,さらに解析が必要である。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] K.Nakatsukasa et al.: "Mnnllp, an α-mannosidase-like protein in yeast Saccharomyces cerevisiae, is required for endoplasmic reticulum-associated degradation of glycoproteins"J. Biol. Chem. (Communication). 276. 8635-8638 (2001)
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[Publications] T.Muto et al.: "NMR identification of the Tom2O binding element in mitochondrial presequences"J. Mol. Biol.. 306. 137-143 (2001)
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[Publications] S.Nishikawa et al.: "Molecular chaperones in the yeast ER maintain the solubility of proteins for retro-translocation and degradation"J. Cell. Biol.. 153. 1061-1039 (2001)
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[Publications] A.Kawai et al.: "Loss of the mitochondrial Hsp7O functions causes aggregation of mitochondria in yerast cells"J. Cell Science. 114. 3565-3574 (2001)
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[Publications] T.Endo, D.Kohda: "Functions of outer membrane receptprs in mitochondrial protein import"Biochim. Biophys. Acta. (in press). (2002)
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[Publications] 遠藤斗志也: "オルガネラ形成と分子シャペロン:細胞が用意したタンパク質支援システム"生物の科学 遺伝別冊「ゲノムから見た細胞の世界」. (in press). (2002)
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[Publications] 西川周一, 遠藤斗志也(分担執筆): "分子シャペロンによる細胞機能制御(永田和弘, 森正敬, 吉田賢右編) 輸送:小胞体"66-74 (2001)
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[Publications] 河合明美, 西川周一, 遠藤斗志也: "日本臨壮 増刊「ミトコンドリアとミトコンドリア病」 ミトコンドリアの生物学"(in press). (2002)