2003 Fiscal Year Annual Research Report
我が国の科学技術黎明期資料の体系化に関する調査・研究
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13046101
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Research Institution | National Museum of Nature and Science, Tokyo |
Principal Investigator |
佐々木 勝浩 国立科学博物館, 理工学研究部, 部長 (90089376)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三宅 宏司 武庫川女子大学, 生活環境学部・生活情報学科, 教授 (70124782)
松田 清 京都大学, 総合人間学部・国際文化学科, 教授 (40027561)
中村 士 国立天文台, 光学赤外天文学観測システム系, 助教授 (80107474)
源田 悦夫 九州大学, 芸術工学部, 教授 (10161829)
三浦 定俊 東京文化財研究所, 協力調整官 (50099925)
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Keywords | 日本史 / 芸能 / 民俗学 / 美術史 / 情報工学 / 文化財修復・保存科学 / 科学史 / 技術史 |
Research Abstract |
本年度の総括班は、 (1)研究項目を超えた交流を促進するため、具体的な資料等を対象に合同の調査・研究集会及び各地の科学技術史資料等の合同調査などを企画・開催した。また、各地の市民も交えた資料調査・研究活動に協力した。具体的には、1)佐賀第1・2次合同資料調査(佐賀県立博物館)、2)信州プロジェクト第2・3次調査(長野県飯田市・真田市)、3)東北大(図書館)合同調査(東北大学図書館)、4)第3・4・5次トヨタコレクション合同調査(東京文化財研究所)、5)和田医学資料館合同調査(国立科学博物館つくば資料庫)、6)医学文化館資料調査(国立科学博物館つくば資料庫)、7)トヨタ財団「近代化と暮らしの再発見」との連携協力。 (2)本領域では、論文など従来型の成果の他に、シンポジウムや博物館における展示を通じて社会への還元、地域文化の掘り起こしと応援、社会に開かれた市民参加型歴史研究の新たなスタイルの構築なども成果としている。そこで地域や博物館に眠る文化財的な資料を比較調査するため、各地の県市町村立博物館に協力を依頼し、移動や保管を伴う研究を大学などと共同で行った。その成果は以下のようなシンポジウム・博物館での特別展などで公開し、地域社会にも還元された。1)第2回特定領域「江戸のモノづくり」研究集会(江戸東京博物館)、2)第2回「江戸のモノづくり」国際シンポジウム(江戸東京博物館)、3)「江戸のサロンとパトロン文化」(国立科学博物館)、4)「薩摩のものづくり」(鹿児島大学)、5)「江戸時代の伊勢地域をはかる」(松阪大学)、6)「近世の光学機器に探る日本の科学・技術の源流」(長浜ロイヤルホテル)、7)特別展「江戸のモノづくり」(国立科学博物館)、8)同上巡回展(北九州市立美術館)。 (3)「ドイツ・シンポジウム」(ケーニヒスヴィンター)などを通して、日本関係資料を持つ海外関係機関との情報交換を行い、広範な連携に基づく研究活動を展開した。 (4)研究者間で共有するデータベースの試行として、ホームページ「江戸のモノづくり」(http//ied.co.jp/edomono/)を開設し、研究者間のデータの共有化を試行した。
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