2004 Fiscal Year Annual Research Report
我が国の科学技術黎明期資料の体系化に関する調査・研究
Project/Area Number |
13046101
|
Research Institution | National Museum of Nature and Science, Tokyo |
Principal Investigator |
佐々木 勝浩 国立科学博物館, 理工学研究部, 部長 (90089376)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 士 国立天文台, 天文情報公開センター, 助教授 (80107474)
松田 清 京都大学, 総合人間学部, 教授 (40027561)
三宅 宏司 武庫川女子大学, 生活環境学部, 教授 (70124782)
三浦 定俊 東京文化財研究所, 協力調整官 (50099925)
源田 悦夫 九州大学, 芸術工学部, 教授 (10161829)
|
Keywords | 日本史 / 芸能 / 民俗学 / 美術史 / 情報工学 / 文化財修復・保存科学 / 科学史 / 技術史 |
Research Abstract |
(1)本領域では、シンポジウムや博物館における展示を通じて社会への還元、地域文化の掘り起こしと応援、社会に開かれた市民参加型歴史研究の新たなスタイルの構築などを重要な成果としている。そこで各地の県市町村立博物館を拠点とし、地域や博物館に眠る文化財的な資料を大学などと共同で比較研究を行い、その成果を以下のようなシンポジウム・博物館での特別展などで公開し、地域社会にも還元した。1)第4回国際シンポジウム-グローバルな視点と地域の文化(三重大学)、2)「江戸のモノづくり」第5回国際シンポジウム-文明交流史からみた科学と宗教-(京都大学)、3)特別展「徳川家の遺宝-浜松から天下へ-」(浜松市美術館)、4)生産遺跡から探る「モノづくり」の歴史「江戸時代の金・銀・銅-「住友銅吹所跡」を中心に-」(大阪商工会館)、5)地域連携サミット「我が国の科学技術黎明期における地域文化財の有効活用と地域文化の発展」(佐賀県立佐賀城本丸歴史館)、6)シンポジウム「蘭学の来た道」(武雄文化会館)、7)第4回薩摩のものづくりシンポジウム「近代を開いた江戸のモノづくり-佐賀・鹿児島・萩の反射炉が語るもの-」(鹿児島大学)、8)「江戸のモノづくり」第6回国際シンポジウム『西洋精密科学受容の先人たち〜天文方高橋至時没後200年記念〜』(東京大学)、9)萩開府400年事業萩城下町サミット「薩長土肥・西南雄藩から見た近代化-お国自慢から見えてくるもの-」(サンライフ萩)、10)上野彦馬没後100年記念リレーシンポジウム「日本における写真の源流-上野彦馬の貢献と現代的意義-」(長崎大学)、11)「トヨタコレクション展」(産業技術記念館)。 (2)さらに信州地域を上記プロジェクトのモデル地区と設定し、具体的な資料等を対象に合同の調査・研究集会及び科学技術史資料等の合同調査などを企画・開催した。また、各地の市民も交えた資料調査・研究活動に協力した。具体的な地域は、高遠、飯田、上田八代など。 (3)項目を越えた研究を促進するため、昨年度に引き続き1)佐賀第1・2次合同資料調査(佐賀県立博物館)、2)東北大(図書館)合同調査(東北大学図書館)、3)赤木コレクション合同調査(江戸東京博物館)、4)医学文化館資料調査(国立科学博物館つくば資料庫)をおこなった。
|