2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13047101
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
金 信弘 筑波大学, 物理学系, 教授 (50161609)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日笠 健一 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20208739)
大島 隆義 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (00134651)
相原 博昭 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (60167773)
山中 卓 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20243157)
杉本 章二郎 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (20044753)
|
Keywords | 質量起源 / ヒッグス粒子 / 素粒子標準理論 / 超相対性理論 / 陽子・反陽子衝突実験 / B中間子の稀崩壊 / K中間子の稀崩壊 / 国際協力 |
Research Abstract |
質量起源と超対称性物理の研究総括班のミーティングを平成13年9月に沖縄国際大学にて開催し、研究計画についての議論を行い、各研究間の調整を行った。また、各計画研究においては、以下の活動を通して、研究の推進をはかった。 「陽子反陽子衝突実験によるヒッグス粒子の探索(計画研究A01)」については、国内実験グループの研究会を12月に筑波大で開催して、これまでの成果発表を行い、さらに今後の検出器開発および物理解析計画について議論した。検出器開発計画としては、シリコン飛跡検出器の開発が順調に進展して、最終設計をほぼ終了したことと、今後の製作スケジュールが報告された。物理解析の計画については、ヒッグス粒子の探索のいくつかのチャンネルについてのシミュレーションが行われており、その報告があった。信号・バックグラウンド比を改良するための解析方法にっいてのいくつかの提案があり、議論検討された。 「K_L→π^0νν崩壊の研究(計画研究A04)」については、平成13年10月4-6日にKEKにおいてミーティングを行った。このミーティングには、大阪大、KEK,佐賀大,シカゴ大、フェルミ研究所、防衛大、山形大の関係者らが集まり、今後の研究活動の方針について話し合った。 「K中間子の稀崩壊の精密測定(計画研究A05)」については、平成13年11月29日-30日の2日間、阪大理・RCNP・京大理・福井工大・KEK・東大理の研究者が、滋賀市コンベンションセンター・プラザ萬象に集まり、現在のK^+稀崩壊研究の状況をレビューし。今後の研究の方向を議論した。さらに、来年度から開始する予定の「計画研究A5」での、効率よい研究方法、研究方針、協力体制等の検討を行った。このワークショップでは物理解析の現状と方向、次世代K^+稀崩壊実験、測定器開発について集中的に検討を行った。またK中間子の稀崩壊に関する研究の調査として、研究会での現状情報収集や関係者との議論を行った。次年度からの研究計画における測定器開発へ向けた予備的基礎実験として、KEK陽子加速器を利用して測定原理の試験を行った。 「ヒッグスと超対称理論の現象論的研究(計画研究A06)」では、次の活動を行った。スカラートップクォークはパートナーのトップクォークが重いため、特異な崩壊の様相を示す。特にフレーバーを変える中性カレントによる崩壊は特徴的である。この崩壊とボトムクォークへの崩壊が混在する場合について、ハドロンコライダーにおけるスカラートップ対生成を検出する方法を考案し、検出の感度を評価した。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] T.Affolder, S.Kim et al.: "Search for Neutral Higgs Bosons in pp collisions at sqrt(s)=1.8TeV"Physical Review Letters. 86. 4472-4478 (2001)
-
[Publications] T.Affolder, S.Kim et al.: "Search for Gluinos and Squarks Using Like-Sign Dileptons in pp Collisions at sqrt(s)=1.8TeV"Physical Review Letters. 87. 251803-1-251803-6 (2001)
-
[Publications] T.Affolder, S.Kim et al.: "Search for Gluinos and Scalar Quarks in pp Collisions at sqrt(s)=1.8TeV Using the Missing Energy plus Multijets Signature"Physical Review Letters. 88. 041801-1-041801-6 (2002)
-
[Publications] T.Affolder, S.Kim et al.: "Measurement of the Top Quark Mass with the Collider Detector at Fermilab"Physical Review D. 63. 032003-032045 (2001)
-
[Publications] A.Alavi-Harati, T.Yamanaka et al.: "Branching ratio measurement of the decay K_L→e^+e^-μ^+μ^-"Physical Review Letters. 87. 111802-1-111802-5 (2001)
-
[Publications] S.Adler, S.Sugimoto et al.: "Further Evidence for the Decay K^+→π^+νν"Physical Review Letters. 88. 41803-1-41803-4 (2002)