2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13047101
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
金 信弘 筑波大学, 物理学系, 教授 (50161609)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日笠 健一 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20208739)
大島 隆義 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (00134651)
相原 博昭 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (60167773)
山中 卓 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20243157)
杉本 章二郎 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (20044753)
|
Keywords | 質量起源 / ヒッグス粒子 / 超対称性理論 / 陽子・反陽子衝突実験 / B中間子の稀崩壊 / K中間子の稀崩壊 / 国際協力 |
Research Abstract |
本特定領域研究は、6つの計画研究(実験5+理論1)と公募研究とからなる。実験の5つの計画研究(A01-A05)は、現存する国内外の粒子ファクトリー加速器(トップファクトリー、Bファクトリー、Kファクトリー)を使って「質量の起源と超対称性物理」に迫ろうとするものである。それぞれのファクトリーの長所をいかすと同時に、計画研究間の連絡を密にして、データ中に隠れている「標準理論からのずれ」を特定できるよう総合的な解析を行う。理論研究(A06)は実験データをもとに、どのような事象に注目すべきか、現在の測定値からどのような理論的考察ができるかなどについて、実験グループに対して適切かつ迅速なフィードバックができるよう留意して独創的研究を推進する。 実験、理論それぞれに公募研究が設けられている。実験分野では、将来の高エネルギー加速器実験(超高エネルギー線形衝突型加速器GLC、陽子陽子衝突型加速器LHC、J-PARCニュートリノ実験、J-PARCでのK稀崩壊実験、ミューオンコライダー、ニュートリノファクトリーなど)に備えるための新しい実験技術の開発、加速器を用いた実験の提案、さらに新しい加速器技術の開発などについての公募研究が行われている。理論分野では、これらの加速器実験で期待される新しい素粒子物理についての現象論的研究が公募研究で行なわれている。 総括班は4年間におよぶ本特定領域研究の実施期間中に各研究の調整をとり、特に実験研究について指揮をとると同時に、理論と実験の密接な交流をはかる。具体的には総括班連絡会を行い、各研究の調整をとる。また、研究会等のミーティングを実施し、報告書を適宜編集し、コミュニケーションと情報の開示を総括する。 今年度は、ACFA-GLC研究会が12月15日-17日にインド・ムンバイにて行われ、1月19-20日に広島大学学士会館にてヒッグス研究会が行われ、2月16日-20日に岩手県安比にてAPPI2004研究会が行われ、3月1日-3日に高エネルギー加速器研究機構にて「素粒子物理の現状と展望」研究会が行われた。総括班連絡会は2003年3月に東北学院大学にて開かれ、各研究の実施状況連絡を行い、またホームページ開設による情報開示について打ち合わせを行った。2004年3月8日-9日にはつくば国際会議場エポカルにて第2回「質量起源と超対称性物理」研究会を開催し、各研究の研究発表を行い活発な議論がかわされた。この研究会の報告はWEB上で公開されており、コミュニケーションと情報の開示を実施している。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] T.Acosta, S.Kim et al.: "Search for the Supersymmetric Partner of the Top Quark in Dilepton Events from p-pbar Collisions at sqrt{s}= 1.8 TeV"Physical Review Letters. 90. 251801-1-251801-6 (2003)
-
[Publications] T.Acosta, S.Kim et al.: "Search for Lepton Flavor Violating Decays of a Heavy Neutral Particle in p anti-p Collisions at s^<**>(1/2) = 18 TeV"Physical Review D. 91. 171602-1-171602-6 (2003)
-
[Publications] K.Abe, H.Aihara, T.Ohshima, et al.: "Measurement of Time Dependent CP Violating Asymmetries in BO ---> PHI KO(S), K+K-KO(S), and eta' KO(S) Decays."Physical Review Letters. 91. 261602-1-261602-6 (2003)
-
[Publications] K.Inami, H.Aihara, T.Ohshima et al.: "Search for the electric dipole moment of the tau lepton"Physics Letters B. 551. 16 (2003)
-
[Publications] M.Yamaga, T.Yamanaka, et al.: "K(L)--> PIO nu anti-nu Experiment at KEK 12-GeV PS -E391a."Nuclear Physics A. 721. 449-452 (2003)
-
[Publications] S.Komine, M.Yamaguchi: "Singular Kahler Potential and Heavy Top Quark in a Democratic Mass Matrix Model"Physics Letters B. 573. 123-130 (2003)