2005 Fiscal Year Annual Research Report
光機能界面の学理と技術-光エネルギーを有効利用するサステイナブルケミストリー-
Project/Area Number |
13050101
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Research Institution | Kanagawa Academy of Science and Technology |
Principal Investigator |
藤嶋 昭 (財)神奈川科学技術アカデミー, 光科学重点研究室, 理事長兼室長 (30078307)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 和仁 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (00172859)
鈴木 孝治 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (80154540)
高木 克彦 名古屋大学, 大学院工学研究科, 教授 (60023264)
真嶋 哲朗 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (00165698)
瀬川 浩司 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教授 (50216511)
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Keywords | 光触媒 / 太陽電池 / ナノ材料 / 光機材料 / 光エネルギー変換 / 水素エネルギー / ナノデバイス / 色素増感 |
Research Abstract |
物質やエネルギーの変換における技術革新は、社会の発展を持続させる上で重要である。本特定領域研究は、地球上に普遍的に存在する太陽光エネルギーを有効に利用し、物質やエネルギーの変換を行う技術と、その基礎となる学理の確立を目指した。 A01班では、これまでの研究成果を踏まえ、ナノ構造界面の物質の接合状態や電荷移動に関する的確な評価と考察を行った。A02班では、酸化チタン光触媒のDown-hill型反応に対して、高感度・可視光応答型酸化チタンおよび新材料の開発、環境浄化や医療現場への応用開発、酸化分解反応機構の解明の検討を行った。高感度化、可視光応答型酸化チタン開発は窒素以外のアニオン元素置換やアニオン、カチオン同時置換などにより行った。A03班では、光計測技術として、界面計測法、光電子磁性薄膜、光ダイナミクス計測、光界面反応、空間・時間分解光計測法などの研究を進めた。一方、光制御デバイスとして、光による特性の変化を期待できる電子磁性薄膜、自己組織化膜、界面反応システム、分子会合体・集合体などを中心に、光を巧みに利用する機能デバイスを創成し、その機能を評価した。A04班では、界面活性剤をテンプレートにするメソポーラスシリカ薄膜の細孔(10nm)内の分子吸着現象を温度可変下の固体NMR装置により検討した。また、層状酸化物ニオブ酸カリウムを用いた高効率可視光増感電荷分離系を設計した。A05班では、酸化チタン光触媒反応などの光機能界面上での種々の有機物の分解機構の解明、酸化チタン光触媒反応で重要な有機物ラジカルイオンの反応性、ヒドロキシラジカルや酸素アニオンなどの酸素活性種と有機物の反応、酸化チタン表面における電荷分離の解明を目指した研究を中心に、酸化チタン光触媒以外の光機能界面の反応機構の解明や、光機能界面反応の新規応用法の開発について研究した。 本総括班は以上の本特定領域全体の研究を円滑に推進させるために組織したものであり、研究会やシンポジウムを主催し、研究の進捗状況を確認するとともに解決すべき課題と目標を明確にし、さらなる進展を図った。
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Research Products
(7 results)