2003 Fiscal Year Annual Research Report
タンパク質の一生:細胞における成熟、移動、品質管理
Project/Area Number |
13053101
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
吉田 賢右 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (90049073)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠藤 斗志也 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70152014)
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Keywords | 蛋白質 / ストレス / シャペロン / 生物物理 |
Research Abstract |
個々のケースごとにそれぞれ違うが、この重点領域の研究全般は順調に進展している。多くのグループが、エレガントな細胞生物学的手法、構造生物学達成、プロテオーム的解析、を総合して研究を進めている。つい最近までは、これらの研究法は、ごく一部の非常に専門的な研究者でなければできなかったものである。研究のレベルは高くなり、スピードは速くなっている。蛋白質凝集体の脱凝集シャペロンのClpBの構造解明と機能解析、蛋白質の初期膜透過の膜電位の役割、膜トランスロケータの透過ポリペプチドの保護機能、ジスルフィド結合の形成における活性化ユビキノンの発見、アスパラギン酸と膜脂質との相互作用による内膜滞在シグナルの発見、哺乳動物の小胞体ストレスをin vivoで検知することができるレポーター遺伝子を構築、など見るべき成果がある。 今年度は、全体班会議を平成16年1月13日-16日の日程で、大津にておこなった。若い人の参加を歓迎し、また、関連の研究をおこなっている班員以外の研究者の参加も受け入れたので、参加者は250人におよび、口頭発表、ポスター発表、あわせて150題の多きにのぼった。優れた成果が多く、活発な討論が昼夜をわかたず続行された。総括班会議は2度開催した。そのうちの一度は、計画班員が全員集まって、会議の他にも、それぞれの研究の到達点を紹介し活発な意見交換と批判をかわした。班員の間の情報交換のために、ニュースレターを2号発行した。総括班として、質量分析器を購入し、班員がプロテオームに関係する実験の便宜をはかった。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Lee, S., Sowa, M.E., Watanabe, Y., Sigler, P.B., Chiu, W., Yoshida, M., Tsai, F.T.F.: "The Structure of ClpB : A Molecular Chaperone that Rescues Proteins from an Aggregated State"Cell. 115. 229-240 (2003)
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[Publications] Kanehara, K., Ito, K., Akiyama, Y.: "YaeL proteolysis of RseA is controlled by the PDZ domain of YaeL and a Gln-rich region of RseA"EMBO J.. 22. 6389-6398 (2003)
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[Publications] S.Nishikawa et al.: "Nep98p is a component of the yeast spindle pole body and essential for nuclear division and fusion"J.Biol.Chem. 278. 9938-9943 (2003)
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[Publications] Yano, M. et al.: "Mitochondrial import receptors Tom20 and Tom22 have chaperone-like activity"J.Biol.Chem. (2004)
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[Publications] Higurashi, T., Hiragi, Y., Ichimura, K., Seki, Y., Soda, K., Mizobata, T., Kawata, Y.: "Structural Stability and Solution Structure of Chaperonin GroES Heptamer Studied by Synchrotron Small-Angle X-Ray Scattering"J.Mol.Biol.. 333(3). 605-620 (2003)
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[Publications] Motojima, F., Yoshida, M.: "Discrimination of ATP, ADP, and AMPPNP by Chaperonin GroEL : hwxokinase treatment revealed the exclusive role of ATP"J.Biol.Chem.. 2278. 26648-26654 (2003)