2004 Fiscal Year Annual Research Report
触媒分子反応工学:グリーン化学プロセスの構築に向けて
Project/Area Number |
13126101
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
高橋 武重 鹿児島大学, 工学部, 教授 (20041543)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
五十嵐 哲 工学院大学, 工学部, 教授 (90005538)
薩摩 篤 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (00215758)
甲斐 敬美 鹿児島大学, 工学部, 助教授 (00177312)
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Keywords | グリーン化学プロセス / 触媒化学と反応工学の接点 / 触媒分子反応工学 / 構造体触媒 / 反応場の創製 / 触媒機能制御 / 触媒反応場設計 |
Research Abstract |
本領域は、触媒化学と触媒反応工学の空白を埋めるため、ナノとマクロを結ぶ新しい学理、触媒分子反応工学、の構築を目的として、平成13年度から15年度までの3年間にわたって、班員個々の研究を実施するだけでなく、班横断型の共同研究を推進してきた。また、領域内でのミニシンポジウムを頻繁に開催して、触媒分子反応工学の体系化をめざした議論を展開し、さらに、化学工学会や触媒学会等において班員個々の研究発表や展望・依頼講演等を行い、またこれら学会との共催・連携のもとにシンポジウム等を開催して成果の公表に努めてきた。 平成16年度においては、国際的に情報を発信する場として、化学工学会が主催する第10回アジア太平洋化学工学会議(北九州市、10月17日から21日)を選択し、3年間の研究成果の集大成を14名の班員が発表した。具体的には、同会議の主要セッションの一つである反応工学セッションの企画と運営を本領域の班員が担当し、個別の研究成果を班員が発表するだけでなく、第1班班長の五十嵐教授がキーノート講演で触媒分子反応工学の体系化の成果をまとめて講演を行ない、出席した多くの研究者から賞賛を受けた。 前領域代表 名古屋大学名誉教授 服部忠と高橋は、文部科学省において本研究の事後評価に臨み、過去3年間の研究成果と本年度の中間報告を行なった。その結果、良好な評価をいただいた。現在、触媒分子反応工学を体系化した教科書を発行すべく準備を進めている。2年後をめどに刊行する予定である。 このように、本領域研究を1年間継続することにより、多くの成果を得たと考えられる。
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Research Products
(4 results)