2002 Fiscal Year Annual Research Report
還境調和型還元試剤を用いた選択的液相還元のための触媒反応場設計
Project/Area Number |
13126212
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
西山 覚 神戸大学, 工学部, 助教授 (00156126)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鶴谷 滋 神戸大学, 工学部, 教授 (00031120)
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Keywords | ジルコニウム / スズ / MCM-41 / 活性炭 / カルボニル化合物 / 2級アルコール / 水素移行反応 / 選択還元反応 |
Research Abstract |
XPSおよびXAFSによるキャラクタリゼーション:Zr酸化物触媒のXPSスペクトルからSiO_2およびMCM-41に担持したZr^<4+>種の3d_<5/2>ピ-ク位置は,バルクのZrO_2に比べ高結合エネルギー側へシフトした。Al_2O_3担持やTiO_2担持ではシフトがそれほど顕著ではなかった。また,XAFSスペクトルの解析から,SiO_2およびMCM-41担持Zr酸化物触媒では,Al_2O_3,TiO_2担持およびバルクのZrO_2に比べ,最近接酸素原子の配位数が小さく,高分散に担持されていることが示唆された。Zr酸化物触媒で高い水素移行活性が見られたのは,SiO_2上でZr酸化物が高分散し,活性表面積が高まるとともにZr^<4+>の電子密度が低下しルイス酸性が強まるためであると考察される。共同研究の吸着ベンズアルデヒドのアンモニア滴定法を用いて,現在,担持ZrおよびSn酸化物触媒の活性表面積を評価中である。 MCM-41担持Sn酸化物触媒上でのアセトフェノンノ還元反応: 含浸法触媒では,担持率Sn重量換算で20%まで活性が増大し,以後緩やかに収率が低下する。同時に示したBET表面積から顕著な細孔閉塞などは認められず,Zr酸化物粒子の凝集による活性表面積の低下のためだと思われる。効率的にSn酸化物を細孔内に導入する目的でTIE法で調製し,アセトフェノンノ還元反応を行った。含浸法に比べ高い活性は得られていないが,イオン交換の条件・方法などを最適化することで改善される可能性がある。現在,DTA-TGによる解析をともに行い,検討中である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Satoru Nishiyama: "Selective Hydrogenation of Leaf Aldehyde over Supported Zirconium Catalysts"Abstract of 4th Tokyo Conference on Advanced Catalytic Science and Technology. 200 (2002)
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[Publications] Satoru Nishiyama: "Liquid Phase Reduction System of Carbonyl Compounds by Environment-Friendly Hydrogen Donors"CD-ROM of the Proceedings of APPCChE Congress. 257 (2002)