2002 Fiscal Year Annual Research Report
「大気化学・燃焼化学における新規ラジカル連鎖反応」の研究総括
Project/Area Number |
13127102
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
鷲田 伸明 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70101045)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 正之 東北工業大学, 通信工学科, 教授 (90004340)
土屋 荘次 早稲田大学, 理工学総合研究センター, 教授 (40012322)
廣田 榮治 岡崎国立共同研究機構, 名誉教授 (30011464)
松為 宏幸 豊橋技術科学大学, エコロジー工学, 教授 (00026098)
秋元 肇 海洋科学技術センター, 地球フロンティア研究システム, 領域長 (50101043)
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Keywords | 環境変動 / 大気汚染防止・浄化 / 大気化学 / 燃焼化学 / ラジカル連鎖反応 / 成層圏大気化学 / 対流圏大気化学 / オゾン |
Research Abstract |
21世紀の社会において人類が科学に最も期待することの一つは、科学的知識の総動員による正確な未来予測と、最適な未来の実現のため現状を正確に認識しつつ現在の人間活動の修正、フィードフォワードあるいはフィードバックの指針を人類に示すことにある。そのためには科学的知識の精緻化、基礎科学のより強い推進が必要である。 本研究の目的は大気化学や燃焼の化学において従来あまり考慮されなかったフリーラジカルに係わる化学過程に注目し、それらの化学過程を物理化学・反応の研究者の集約された基礎的研究によってその重要性の評価を行い、新しいラジカル連鎖反応の提案を行うものである。 展開されるべき研究は、(1)ラジカル錯体の生成と反応の研究、(2)大気・燃焼化学に係わる不均一反応の研究とその役割の評価、(3)長寿命ラジカル間の反応、(4)振動・回転励起分子の反応と大気、燃焼化学における役割の評価、(5)反応速度、反応機構データのより広い温度域への拡大、(6)以上の新しい反応過程を含むラジカル連鎖反応機構の提案がその中味となる。 本年度は総括班会議を3回(7月、10月、1月)、全体会議(7月、1月)、中間成果報告書の発行(7月)、公開シンポジウム(1月)、ニュースレターの発行とそのインターネットによる情報公開、初年度研究成果報告書のとりまとめと発行などを総括班として行った。また評価委員からの意見や各班間の意見交換が随時、活発に行われた。なお、9月には中間ヒヤリングを受けた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] S.Inomata 他6名: "Laser-induced fluorescence of the CHClCHO radical and reaction of oxygen atoms with halogenated ethylenes"J. Phys. Chem. A. 105・32. 7559-7568 (2001)
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[Publications] T.Imamura 他1名: "Rate constants for the reactions of HCCCO and NCCO radicals with molecular oxygen"Int. J. Chem. Kinet.. 33・7. 440-448 (2001)
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[Publications] S.Inomata 他3名: "Laser induced fluorescence of the CHXCFO Radicals"J. Chem. Phys.. 116. 6961-6972 (2002)
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[Publications] B.Klotz 他: "OH-Initiated Oxidation of Benzene"Phys. Chem. Chem. Phys.. 4. 1598-1610 (2002)
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[Publications] B.Klotz 他: "OH-Initiated Oxidation of Benzene Part II"Phys. Chem. Chem. Phys.. 4. 4399-4411 (2002)
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[Publications] 秋元, 鷲田 他: "対流圏大気の化学と地球環境"学会出版センター. 250 (2002)