2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13132205
|
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
岡畑 恵雄 東京工業大学, フロンティア創造共同研究センター, 教授 (80038017)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古澤 宏幸 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助手 (60345395)
川崎 剛美 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助手 (60334504)
森 俊明 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助教授 (50262308)
金城 正孝 北海道大学, 電子科学研究所, 助教授 (70177971)
居城 邦治 北海道大学, 電子科学研究所, 助教授 (90221762)
|
Keywords | DNAフィルム / 伝導小生 / 配向化DNA / DNA・脂質複合体 / LB膜 |
Research Abstract |
本研究では,DNA-脂質複合体のキャストフィルムやLB膜からDNA二重らせん鎖が一方向に配向した薄膜を電極上に作製し、DNA鎖に沿った電子移動や光誘起電流を実現することを目的として以下の成果を上げた。 1)サケ精子から温和な条件でDNAを精製し、分子量の大きい(30,000bp, Mw:2,000万,分子長10μm)のDNAを単離し,カチオン性脂質とのコンプレックスをテフロン板上にキャストしてフィルムを得た。これを一軸延伸してDNA鎖を配向させた(東工大グループ)。 2)電子ドナーを含むカチオン性脂質水面単分子膜の下水相に分子長10μmのDNAを加え,電極上に流動配向させながら累積して配向化薄膜を得ることに成功した(北大・居城)。 3)得られたDNAフィルムを電極間距離が5μmのくし形電極上に固定化し、フィルムの縦と横方向の直流と交流のインピーダンスを測定し、分子長10μmの一分子内DNA鎖に沿った電子移動について検討し、DNAは半導体並みの電導性を持つことを明らかにした(東工大・森,古澤)。 4)微少電極上にDNAの配向LB膜を累積し,電子ドナーを光励起して得られる光誘起電流を測定し,膜厚の効果,ドナー種の効果などについて検討し、色素を励起するとDNA鎖に沿って光電流が流れることを明らかにすることができた(北大・居城,金城)。
|
Research Products
(5 results)
-
[Publications] T.Ozeki, H.Furusawa, Y.Okahata: "In vitro selection of four way junction DNA"Nucleic Acids Res.Suppl.. No.3. 257-258 (2003)
-
[Publications] H.Furusawa, A.Murakawa, S.Fukusho, Y.Okahata: "In vitro Selection of N Peptide-Binding RNA on a Quartz-crystal Microbalance to Study a Sequence-Specific Interaction of Peptide and Loop RNA"ChemBioChem. 217-220 (2003)
-
[Publications] Y.Inoue, T.Fukushima, T.Hayakawa, H.Takeuchi, H.Kaminishi, K.Miyazaki, Y.Okahata: "Antibacterial characteristics of newly developed amphiphilic lipids and DNA-lipid complexes against bacteria"J.Biomed.Mater.Res.. 65A. 203-208 (2003)
-
[Publications] 川崎 剛美, 岡畑 恵雄: "サケ精子のDNAから作るバイオフィルム"未来材料. 3. 46-51 (2003)
-
[Publications] 岡畑 恵雄: "DNAフィルム"化学装置. 4月号. 60-62 (2003)