2006 Fiscal Year Annual Research Report
数値的手法にもとづいたゲージ理論の非摂動的効果の解明
Project/Area Number |
13135210
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
鈴木 恒雄 金沢大学, 総合メディア基盤センター, 教授 (60019502)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保 治輔 金沢大学, 自然科学研究科, 教授 (40211213)
中島 日出雄 宇都宮大学, 工学部, 教授 (00107012)
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Keywords | モノポール / 量子色力学 / クォークの閉じ込め / ユニタリーゲージ / 高次元模型 / 超対称統一理論 / ゴースト凝縮 / Landauゲージ |
Research Abstract |
鈴木は、高エネルギー研究所の共同利用計画及び理化学研究所の大型クラスター利用計画(共同研究員)、大阪大学核物理センター共同利用計画に採択され、以下の研究を実施した。1)O(a) improved clover fermion作用でのfull QCDの計算機シミュレーションを継続して行った。特に有限温度系の研究を引き続き重点的に行った。今年度は、更に24^3x48の格子でのデータをとった。目的は、軽いパイオン質量での真空構造を解明するためである。2)理化学研究所のSX7ベクトル計算機でかなりの計算寺間をもらえたので、精密実験としてQCDの閉じ込め機構に関して、双対マイスナー効果はゲージによらないかどうかの研究をはじめた。5000個の熱平衡の真空配位を用いて、汚いゲージといわれる局所ゲージでも双対マイスナー効果が見られることを示した。さらに真空のタイプを詳細に決め、タイプ1と2の境界に近いことをMAゲージと局所ゲージで決めゲージに依存しないことを示した。 中島は、中島らは、LandauゲージQCD(SU(3))のゴースト凝縮の可能性との関連で、ゴースト伝播関数のカラー反対称成分のBinderキュムラントの測定を行い、カラー反対称ゴースト場の大きさの揺動はクエンチ近似に比して非クエンチでは小さくなる定性的特徴を得た。しかし現在までの解析ではゴースト凝縮は0とコンシステントである。 久保は、5次元が連続空間ではなく、離散的、つまり格子上にコンパクト化されていると5次元日に正多角形の対称性がごく自然に存在する。この正多角形の対称性がフレーバーの対称性になっている可能性ので、この可脂性を追求を行なった。また、フレーバーの対称性と陽子崩壊モード、暗黒物質の関係について調査を行い、フレーバー対称性は様々な形で実験的に検証可能であることを明らかにした。
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Research Products
(7 results)