2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13136207
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
長澤 親生 首都大学東京, システムデザイン研究科, 教授 (80145664)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿保 真 首都大学東京, システムデザイン研究科, 教授 (20167951)
柴田 泰邦 首都大学東京, システムデザイン研究科, 助手 (10305419)
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Keywords | ライダー / リモートセンシング / 気候変動 / 超高層大気環境 / 赤道大気 / 巻雲 |
Research Abstract |
本研究は、インドネシアに設置する遠隔制御型大型高機能ライダーを開発し、赤道域での成層圏上部から主部熱圏までの鉛直温度構造と中間圏界面近傍の金属原子層の運続観測および、熱帯積雲対流活動などに重要な役割を担う水蒸気の鉛直分布の観測を行い、対流圏から熱圏下部までの大気上下結合や中間圏界面付近の複雑な力学・化学反応過程の理解に不可欠な観測情報を壼ることを目的とする。本年度の主な研究成果は、1.中間圏界面領域のナトリウム層の観測結果より、sboradic Na層の発生高度とウィンドシアり高度に相関がある場合と、無い場合があり、ウィンドシアと相関の無いsporadic Na層は主に夜半過ぎに発生している事がわかった。2.中間圏、成層圏のレイリーライダ一観測結果より、大気密度変動実効値から求めた運動エネルギー密度が、アレシボに比べて高々度まで減衰せずに伝搬していることが確認された。また、温度プロファイルから、中間圏全域でモデルより温度が高く、75〜95kmで逆転層が多く見ちれた。また成層圏界面にダブルピーク構造がみられた。3.赤道上空の成層圏エアロゾル層の上端高度が49kmから30km全とQBOに連動して降下する様子がライダーにより捕らえられた。成層圏エアロゾル層/シーラスの高精度観測から、対流圏と成層圏間の物資交換の証拠が得られた。4.小型ミーライダー観測より、雲発生頻度の周期解析では高度10〜41kmに20日周期が卓越するが、高度5〜8kmでは30,66日周期が卓越し、高度8kmを境に大きく異なることが明らかとなり発生起源が異なることが示唆された。5.対流圏領域でラマンライダーにより夜間に水蒸気混合比の短時間変動(周期10-20分)がみられた。同様の周期が変動が弱いながらも、ミーライダーにもみられた。また、この変動は晴天夜間によく見られることもわかった。
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Research Products
(6 results)