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2001 Fiscal Year Annual Research Report

涙液産生におけるアクアポリン5の生理的役割の解明

Research Project

Project/Area Number 13137210
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (B)

Research InstitutionTokyo Dental College

Principal Investigator

坪田 一男  東京歯科大学, 歯学部, 教授 (40163878)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 石田 成弘  参天製薬株式会社, 眼科研究本部炎症・角膜グループ, 第3チームリーダー
Keywordsアクアポリン5 / シェーグレン症候群 / 涙腺 / 膜輸送機構 / C末結合タンパク質 / 涙液 / ELISA
Research Abstract

1.ヒト涙液中アクアポリン5タンパク質定量
ヒト涙液中アクアポリン5量をELISA法を用いて測定した結果、コントロール群では、38.8pg/μl(n=6)、非シェーグレン症候群では、51.9pg/μl(n=79)、シェーグレン症候群では、116.5pg/μl(n=28)の結果が得られた。シェーグレン症候群では、リンパ球浸潤による涙腺破壊により、涙液中にアクアポリン5が漏出されることが示唆された。
2.ヒト涙腺中アクアポリン5タンパク質定量
ヒト涙腺中アクアポリン5量をELISA法を用いて測定した結果、コントロール群では、55.0ng/mg protein(n=2)、非シェーグレン症候群では、62.3ng/mg protein(n=4)、シェーグレン症候群では、77.7ng/mg protein(n=5)の結果が得られ、3群間では、タンパク質量当りのアクアポリン5量には差が認められなかった。アクアポリン5の産生は、シェーグレン症候群においても抑制されてないことが示唆された。
3.ヒト唾液腺中アクアポリン5の細胞膜への固定・接着障害
非シェーグレンあるいはシェーグレン症候群患者の唾液腺ホモジネート溶液を、アクアポリン5C末ペプチドに結合したカラム中に通してタンパク質を結合させた後、フリーのアクアポリン5C末ペプチドを流すことにより溶出させた。溶出液をSDS-PAGEによる解析を行ったところ、非シェーグレン症候群では、67kDa付近と57kDaのバンドが確認された。シェーグレン症候群では、さらに17kDaのバンドも認められた。また、非シェーグレンとシェーグレン症候群中の総アクアポリン5量をウエスタンブロッティング解析により確認したところ、両者間では量的に変化は無かった。以上より、シェーグレン症候群では、アクアポリン5C末に結合している17kDaのタンパク質が、アクアポリン5の細胞質からapical側への膜輸送機構に何らかの影響を与えていることが示唆された。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Tsubota K, Hirai S, King LS, Agre P, Ishida N: "Defective cellular trafficking of lacrimal gland aquaporin-5 in Sjogren's syndrome"Lancet. 357. 688-689 (2001)

  • [Publications] Hirai S, Ishida N, Watanabe K, Mita S: "Leakage of aquaporin 5 in the tear of dacryoadenitis mice"Investigative Ophthalmology & Visual Science. 41・9. 2432-2437 (2000)

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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