2004 Fiscal Year Annual Research Report
自然免疫を制御するシグナル伝達カスケードとネットワーク形成
Project/Area Number |
13143202
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
倉田 祥一朗 東北大学, 大学院・薬学研究科, 助教授 (90221944)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高畑 尚之 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 副学長 (30124217)
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Keywords | 自然免疫 / PGRP / 感染防御 |
Research Abstract |
自然免疫は、全ての多細胞生物が有する感染防御システムであり、近年その重要性が認識され注目されている。本研究の目的は、2つの自然免疫シグナル伝達カスケード、すなわち、PGRP-LEが介する抗菌ペプチド発現誘導経路とproフェノールオキシダーゼ(PO)カスケードの活性化の分子基盤を明らかにし、自然免疫カスケードのネットワークの解明を目指すことである。 本年度は、PGRP-LEが介する抗菌ペプチド発現誘導経路(PGRP-LE/imd経路)とproPOカスケードは、セリンプロテアーゼインヒビターであるSerpin 27Aが阻害するproPO活性化酵素(PPAE)の上流で分岐していることを明らかにした。昨年度の本研究の成果により、初めて抗菌ペプチド発現誘導経路とproPOカスケードが連携していることが明らかとなったが、本年度はその分岐点が明らかになったことになる。これまで、Serpin 27Aの発現は、抗菌ペプチド産生のToll経路によって制御されていることが明らかにされていたが、PGRP-LEによるproPOカスケードの活性化は、Toll経路とは独立して誘導されることが明らかとなった。したがって、ここに初めてToll経路とimd経路のSerpin 27Aを介したクロストークが存在することが示唆された。さらに、PGRP-LEが気管の内腔側の表面に局在し、細胞非自立的に感染シグナルを伝え、抗菌ペプチドDrosomycinの発現を誘導することを示唆した。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Peptidoglycan Recognition Protein (PGRP)-LE and PGRP-LC act synergistically in Drosophila immunity2004
Author(s)
Takehana, A., Yano, T., Mita, S., Kotani, A., Oshima Y., Kurata, S
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Journal Title
EMBO J. 23
Pages: 4690-4700
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