2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13204063
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
武藤 正彦 山口大学, 医学部, 教授 (40175625)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
濱本 嘉昭 山口大学, 医学部, 助教授 (90238080)
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Keywords | 乾癬 / 疾患感受性遺伝子 / 国際情報交換 / 韓国 / 治療法の開発 |
Research Abstract |
多因子疾患である乾癬の発症に関わる遺伝要因の解析を多発家系および集団を用いて行った。HLAをはじめ、数々のDNAマーカーを利用した連鎖解析の途上、1p上に位置するDR3遺伝子に変異(細胞外ドメイン部分)が兄妹発症多発家系で見つかった。現在世界中で、1p上に統計遺伝学上乾癬との連鎖があることが相次いで報告されているが、原因遺伝子そのものの同定には未だ至っていない。DR3はアポトーシス誘導に関わるTNF-レセプターの一員であり、既に慢性関節リウマチではその原因遺伝子である可能性が示唆されている遺伝子である。今回、乾癬でもDR3遺伝子の変異が発見されたことは、乾癬の病態がケラチノサイトの過剰増殖とT細胞に由来する免疫異常症であることを考慮すると極めて有意義である。このDR3の遺伝子変異が乾癬全体にどの程度の重み(普遍化)を有した異常であるのかを、日本人(N=200)および韓国人(N=51)の乾癬患者DNAについて解析を急いでいる状況である。 DR3の変異が乾癬の発症に深く関る異常であることが判明すれば、画期的な新しい乾癬免疫治療薬の開発ならびにDNAマイクロアレイを応用した遺伝子診断法の開発が加速されうる。
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[Publications] Nakamura M et al.: "HLA-Cw^*0602 but not promoter polymorphism of TNF-α is associated with development of psoriasis in Japanese patients"J Invest Dermatol. 117. 545 (2001)
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[Publications] 武藤正彦: "日本乾癬学会乾癬遺伝子保存プロジェクトの現況"第16回日本乾癬学会記録集. 16. 17-18 (2001)
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[Publications] Furumoto H et al.: "Lipoproteins modulate growth and differentiation of cultured human keratinocytes"Electrophoresis. (in press).
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[Publications] Muto M: "Generalized pustular psoriasis : strategy for identification of psoriasis susceptibility gene"Arch Dermatol Res. (in press).
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[Publications] 武藤正彦: "今,乾癬治療を考える"日臨皮会誌. (印刷中).
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[Publications] 武藤正彦: "最新皮膚科学大系第7巻 角化異常症 乾癬:遺伝-疫学"中山書店(東京)(印刷中).