2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13214053
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
川嵜 敏祐 京都大学, 薬学研究科, 教授 (50025706)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上村 和秀 京都大学, 薬学研究科, 助手 (20303844)
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Keywords | マンナン結合タンパク質(MBP) / MBP依存的細胞性細胞傷害作用(MDCC) / レクチン / フコース / 糖鎖構造解析 |
Research Abstract |
本年度はMBP依存的細胞性細胞傷害作用の起点となるがん細胞表面のMBP結合性糖鎖リガンドの性質について糖タンパク質および糖鎖のレベルで解析した。SW1116細胞にFITC標識MBPを結合させ、この結合量をフローサイトメトリーで測定した。SW1116細胞をN-グリコシド型糖鎖の生合成阻害剤であるツニカマイシン存在下で前処理するとFITC標識MBPの結合は約半分に減少した。一方、O-グリコシド型糖鎖の生合成阻害剤であるベンジル-アルファ-N-アセチルガラクトサミンで処理した場合も同様にFITC標識MBPへの結合は約半分に減少した。この結果は、SW1116細胞表面のMBPリガンドはN-グリコシド型糖鎖上およびO-グリコシド型糖鎖上にほぼ等量発現していることを示している。次に特異性の明らかな様々な植物レクチンを共存させ、その阻害効果を測定した。その結果、フコースに特異的なAALレクチンにより著しい阻害効果が観察されたが、マンノース、グルコースを認識するConAやLCA、また、ガラクトースを認識するPNAでは全く阻害がみられなかった。この結果は、MBPの結合にはフコースが重要であることを強く示唆している。さらに、SW1116細胞より糖鎖を調製し、糖鎖の還元末端をピリジルアミノ化標識して、MBPアフィニティクロマトグラフィー、糖組成分析、還元末端糖分析、各種グリコシダーゼ処理、質量分析計、NMR分析などの手法を用いて糖鎖構造の解析を進めている。これまでに得られた結果は、SW1116細胞由来のMBPリガンドはGalbeta1-4GlcNAcの繰り返し構造をも持つ高分子糖鎖であり、しかも多くのフコース置換をもつ、これまでに報告のない新しい型の糖鎖であることを示している。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] S.Yamamoto, S.Oka.: "Glucuronyltransferases involved in the HNK-1 carbohydrate epitope biosynthesis"Trends in Glycoscience and Glycotechnology. 13(70). 193-208 (2001)
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[Publications] A.Ikeda et al.: "Mixed Lineage Kinase LZK Forms a Functional Signaling Complex with JIP-1, a Scaffold Protein of the c-Jun NH2-terminal Kinase Pathway"J. Biochem. 130(6). 773-781 (2001)
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[Publications] R.Katsuyama et al.: "Expression of Macrophage Asialoglycoprotein-Binding Protein Is Induced through MAPK Classical Pathway"Biochem. Biophys. Res. Commun.. 280(5). 1269-1273 (2001)
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[Publications] A.Ikeda et al.: "Identification and characterization of functional domains in a mixed lineage kinase LZK"FEBS Lett.. 488(3). 190-195 (2001)
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[Publications] T.V-Jensen et al.: "Recombinant expression of human mannan-binding lectin"Int. Immunopharm.. 1(4). 677-687 (2001)