2001 Fiscal Year Annual Research Report
北欧極北民族における脂質関連がんの発生と環境・宿主要因の解明
Project/Area Number |
13220002
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
妹尾 春樹 秋田大学, 医学部, 教授 (90171355)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 充 秋田大学, 医学部, 助教授 (60226008)
江口 英孝 埼玉県立がんセンター, 研究所, 研究員 (00260232)
上島 弘嗣 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (70144483)
佐藤 岳哉 秋田大学, 医学部, 助手 (10312696)
今井 克幸 秋田大学, 医学部, 助手 (80006741)
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Keywords | サーメ人 / 脂質関連がん / 食習慣 / 少数民族 / 遺伝要因 / 北極圏 / 薬物代謝酵素活性 / 生活様式 |
Research Abstract |
サーメ人においては食道と胃のがんが多く、大腸、乳腺、前立腺、肺のがんが少ないことが明かになった。サーメ人に関してはすでにノルウエーがん登録資料あるいはビジェルケ教授(ベルゲン大学)によってがんや心臓血管疾患の疫学的調査(ヤヌスプロジェクト)がかつておこなわれ、それらの研究の際に得られた血液サンプルやデータを利用可能であることも確認した。現地サプミを訪れ、Siv Kvernmo博士をAltaに訪ね、研究への参加と協力を依頼した。今後E.ルンド教授(トロムソ大学疫学)を中心とする研究グループと緊密な連係を取って国際共同研究を展開する方針を立てた。現地Karasjokのみでなく、Kautokeinoおよびフィンランド領にあるInariを実際にたずねて、サーメ人の生活の様子、歴史、自然環境、食物等を調査した。S.トレットリ教授(ノルウエーがん登録資料)からはサーメ人の血清等の試料やデータの提供が得られることとなった(愛知県立がんセンター、田島部長の尽力による)。 B.スメスロー教授(トロムソ大学実験病理学)、J.オーレバッケ教授(トロムソ大学薬理学)も研究協力者として薬物代謝酵素活性の測定を担当することとなった。 以上のように、厳しい自然に適応した独特な生活様式を持つサーメ人を調査し、食道と胃のがんが多く、大腸、乳腺、前立腺、肺のがんが少ないことを明らかにした。がんの発生や種類と食習慣と宿主(特に遺伝要因)因子を疫学的に解析すれば、急速に増加しつつある脂質関連がんの原因解明と予防法樹立の一助になると思われる。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Senoo, H.: "Transport and storage of vitamin A in arctic animals"Cells Hepatic Sinusoid. 8. 207-209 (2001)
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[Publications] Sato, M.: "Nuclear deviation in heptic parenchymal cells on sinusoidal surface in arctic animals"Cell Struct. Func.. 26. 71-77 (2001)
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[Publications] Okayama, A.: "Generational and regional differences in trends of mortality from ischemic heart disease in Japan from 1969 to 1992"Am.J.Epidemiol.. 153. 1191-1198 (2001)
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[Publications] Omoto, Y.: "Expression, function and clinical implications of estrogen receptor beta in human lung cancer"Biochem.Biophys.Res.Commun.. 285. 340-347 (2001)
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[Publications] Mandic, A.: "Cisplatin induces the proapoptotic conformation of Bak in a deltaMEKK1-dependent manner"Mol Cell Biol.. 21. 3684-3691 (2001)
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[Publications] Suga, K.: "Molecular significance of excess body weight in postmenopausal breast cancer patients, in relation to expression of IGF I R and IGF II genes"Jpn.J.Cancer Res.. 92. 127-134 (2001)