2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13223001
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
安西 祐一郎 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40051875)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安達 淳 国立情報学研究所, ソフトウェア研究系, 教授 (80143551)
玉井 哲雄 東京大学, 大学院情報学環, 教授 (60217172)
松山 隆司 京都大学, 大学院情報学研究科, 教授 (10109035)
寺岡 文男 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (70338250)
須藤 修 東京大学, 大学院情報学環, 教授 (10179286)
|
Keywords | 情報学 / 情報システム / 情報通信工学 / ネットワーク / 情報セキュリティ / 情報セキュリティ |
Research Abstract |
本特定領域研究「情報学」は平成13年度10月に発足し、初年度は六つの研究項目で計画研究11件および公募研究88件からなる研究組織で研究を開始した。平成17年度は、計画研究12件、公募研究92件の研究体制で研究を進めた。総括班では、2回の総括班会議を開催し、個別の研究の進捗を把握するとともに、領域のとりまとめと成果の公開方法を検討し、さらに、情報学における今後の課題に対する研究の方向性ついて議論を行った。 (1)研究の進捗状況の評価については、平成18年1月に領域全体会議および成果報告会を開催し、各研究班に研究成果を報告させるとともに、進捗状況を評価した。なお、これまでの5年間の研究を通して、領域全体で雑誌論文1209編、国際会議1873編を始めとする各種成果が公表されており、大きな成果を挙げたことを確認した。(2)研究成果の公表に関しては、公開講演会「深化する情報学研究〜5年間の研究成果と今後の展望〜」を開催し、広く成果を公開した。(3)情報学が直面する課題と今後の対策について、まず、本領域の研究を通して明らかになった問題を分析整理した。その結果、今後の情報学の主要な課題として、爆発的に増加する情報を人間が効率的かつ効果的に扱うための情報処理基盤を構築することが喫緊の課題であることが明らかになった。また、この課題の対策として、情報管理融合基盤、大規模情報を処理するための安全かつ安心なシステム基盤、人間とサイバー空間を効果的に繋ぐコミュニケーション基盤を構築するための工学的な基礎研究を進めるとともに、知識社会形成のためのガバナンスを人間社会学的観点から研究することが重要であるとの結論を得た。
|
Research Products
(7 results)