2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13224013
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
玉井 哲雄 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (60217172)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴山 悦哉 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (80162642)
中嶋 震 国立情報学研究所, ソフトウェア研究系, 教授 (60350211)
鵜林 尚靖 九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (80372762)
増原 英彦 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (40280937)
五十嵐 淳 京都大学, 大学院・情報学研究科, 講師 (40323456)
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Keywords | ソフトウェア / コンポーネント / 高信頼性 / 再利用 / モデル検査 / アスペクト指向 / 型システム / 要求仕様 |
Research Abstract |
コンポーネントをいかに構築するかという技術と,コンポーネントおよびそれから合成されるシステムの信頼性をいかに向上させるかという技術の開発を目標に,平成16年度はこれらの技術の具体化を行った.その研究成果の特徴は,以下に挙げるように新しいコンポーネントの構築技術(アスペクト指向と役割モデルに基づくもの)とその上での検証技術を,具体的な実装によって示したことである. ・ソフトウェアのコンポーネント化とそれを合成してシステムを組み立てるためのアーキテクチャ技術として,「役割モデルEpsilon」を提案し,その実装言語として"EpsilonJ"の言語仕様を定めると共に,Java上での実装を行った. ・コンポーネントを動的に配備する手法は重要テーマであるが,コンポーネントの持つ機能を利用者の特性や利用環境に応じきめ細かく制御する方法を提案し,実装した. ・アスペクト指向モデリングでは,抽象度の高いデザイン段階のアスペクトを取り扱うため,紡ぎあわせを自動化することが難しい。役割に基づくアスペクト指向モデリングを採用することで,系統的に紡ぎあわせを扱う方法を開発した. ・アスペクト指向言語の代表であるAspectJに対し,「連想アスペクト」と呼ぶ言語機構をAspectJの拡張として提案した,連想アスペクトではインスタンスを明示的に生成でき,複数のオブジェクトに関連付けられる.これによりインスタンスレベルの横断的関心事が簡潔にモジュール化できることを,実装して示した. ・コンポーネントの信頼性を高めるのに,型システムによって型安全性を保証することが有効である.その先進的な展開として,相互再帰的な構造をもつ対象に対して,合理的な型システムを提案し,コンポーネントの汎用性と信頼性を同時に確保する方法を示した.
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Research Products
(15 results)