2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13224050
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
湯淺 太一 京都大学, 情報学研究科, 教授 (60158326)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 眞一郎 京都大学, 情報学研究科, 助教授 (20243058)
上田 和紀 早稲田大学, 理工学部, 教授 (10257206)
近山 隆 東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (40272380)
小宮 常康 京都大学, 情報学研究科, 助手 (80283638)
八杉 昌宏 京都大学, 情報学研究科, 講師 (30273759)
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Keywords | 計算量 / 局所性 / 並列分散処理 |
Research Abstract |
本年度は初年度であり,研究開始が年度の後半であったことから,計算連続体の基本概念の整理,計算モデルの検討,従来の研究への応用の3点に焦点をしぼり,今後の研究のための準備作業を行った. 主な業績は次のとおりである. 1、計算連続体の概念を導入することにより,非連続な計算単位を前提とした従来の性能予測方法とは異なる方法の可能性を示唆した.成果を日本ソフトウェア科学会大会において発表した. 2、計算連続体の具体的な計算モデルを提案し,いくつかの代表的な並列処理がこのモデルで記述できることを示した.成果を情報処理学会全国大会において発表した. 3、以下の従来研究に対して,計算連続体の概念を導入できる可能性を示唆した. (1)粗粒度のタスクスケジューリング方式であるLazy Task CreationおよびSteal and Help方式 (2)ソフトウェア分散共有メモリシステム (3)ハードウェアのメモリconsistencyモデルに依存しないプログラミング言語モデル (4)resource consciousなプログラム実行環境におけるresource passing型並行プログラミング.この成果を,Theoretical Aspects of Computer Science国際シンポジウムで発表した.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 湯淺太一 他: "計算連続体に基づくソフトウェア実現法の提案"日本ソフトウェア科学会第18回大会論文集. 1A-1 (2001)
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[Publications] 宮英之 他: "大規模分散処理に適した連続な計算モデルの提案"情報処理学会 第64回全国大会. 3ZB-1 (2001)
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[Publications] Kazunori Ueda: "Resource-Passing Concurrent Programming"Proc.Fourth Int.Symp.on Theoretical Aspects of Computer Software, Lecture Notes in Computer Science. 2215. 95-125 (2001)
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[Publications] 八杉昌宏 他: "入れ子関数を利用した動的負荷分散"情報処理学会プログラミング研究会. (2002)