2002 Fiscal Year Annual Research Report
人間の意図・行動理解に基づく柔軟なヒューマン・マシン・インタラクションの実現
Project/Area Number |
13224051
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
松山 隆司 京都大学, 情報学研究科, 教授 (10109035)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川嶋 宏彰 京都大学, 情報学研究科, 助手 (40346101)
杉本 晃宏 国立情報学研究所, 知能システム研究系, 助教授 (30314256)
佐藤 洋一 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (70302627)
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Keywords | 人間と共生する情報システム / 環境埋め込み型センサ / 指差し動作 / 動的イベント認識 / ユビキタスディスプレイ / 注視対象 / インタラクティブ情報提示 / ロボットインタラクション |
Research Abstract |
本研究では,従来の命令-応答モデルを越えた新たなインタラクション・モデルとして人間と共生する情報システムの実現を目指しており,本年度得られた成果は以下のとおりである. 1.自律的ダイナミックスを持つシステムによるマルチメディア動的イベントの認識:自律的ダイナミックスを持ったシステムが,観測された時系列データと共鳴・同期することによって認識を行うという動的イベント認識モデルを考案し,多視点映像からのジェスチャー認識においてその有効性を示した. 2.指示動作に基づく人間とロボットとの動的なインタラクション:環境に埋め込まれた多数のカメラによって撮影した映像から,人間の詳細な3次元的姿勢や動作を実時間で計測できるシステムを開発し,指差し動作および簡単な音声によって移動ロボットをコントロールし,好きな場所にロボットを移動させるシステムを開発した. 3.実世界環境モデルの自動獲得とユビキタスディスプレイへの利用:環境に分散配置された複数台のプロジェクタを連携して用いることにより,実環境のあらゆる表面に情報を重畳表示するユビキタスディスプレィ機能を実現するための基礎として,レンジセンサとカラーカメラを含む複数センサによる自動キャリブレーション手法を提案し,家具などの配置が動的に変化する室内環境においてその有効性を示した. 4.ユーザ注視領域に応じた選択的情報提示:不特定多数のユーザに対して情報を提示する場合,ユーザが提示される情報のどこに注目しているかに応じて表示コンテンツを動的に変化させることが有効である.本研究では,ステレオカメラを用いた3次元顔姿勢計測装置と壁面ディスプレイを用いたインタラクティブ情報提示システムを開発し,その有効性を示した.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] T.Matsuyama, N.Ukita: "Real-Time Multi-Target Thacking by a Cooperative Distributed Vision System"Proc. of IEEE. Vol.90 No.7. 1136-1150 (2002)
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[Publications] 杉本晃宏, 谷内清剛, 松山隆司: "確信度付き解説群の相互作用に基づく複数対象追跡"情報処理学会論文誌:コンピュータビジョンとイメージメディア. Vol.43 No.GIG4(CVIM-4). 69-84 (2002)
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[Publications] 川嶋宏彰, 松山隆司: "連続状態モデル間の相互作用に基づく多視点動作認識"電子情報通信学会論文誌. Vol.J85-D-11 No.12. 1801-1812 (2002)
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[Publications] 浮田宗伯, 松山隆司: "能動視覚エージェント群による複数対象の実時間強調追跡"情報処理学会CVIM研究会論文誌. Vol.43 No.SIG11(CVIM5). 64-79 (2002)
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[Publications] Kenji Oka, Yoichi Sato, Hideki Koike: "Real-time Tracking of Multiple Fingertips and Gesture Recognition for Augmented Desk Interface Systems"IEEE Computer Graphics and Applications. Vol.22 No.6. 64-71 (2002)
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[Publications] 佐藤洋一: "イメージベースドモデリング"計測と制御. Vol.41 No.9. 633-638 (2002)