Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 正幸 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (80200301)
西原 功修 レーザーエネルギー学研究センター, 教授 (40107131)
森 博太郎 大阪大学, 超高圧電子顕微鏡センター, 教授 (10024366)
塚本 昌彦 神戸大学, 工学部電気電子工学科, 教授 (60273588)
野崎 一徳 大阪大学, サイバーメディアセンター, 教務職員 (40379110)
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Research Abstract |
本計画研究班は,これまで,超高圧電子顕微鏡の高解像度CCDカメラの遠隔利用や,Grid基盤によるスーパーコンピュータの統合利用,複数ルータ協調動作によるアクティブキュー管理機構を実装したGrid基盤ネットワークの構築,またGridという広域分散環境でのデータ管理技術としてモバイルエージェントを用いたアプリケーション指向のデータ管理の提案などを行ってきた.本計画研究斑では,Gridのデータ管理技術を中心にその応用と性能を左右するネットワークでの制御技術の研究を行ってきた.応用技術としては,超高圧電子顕微鏡の遠隔利用手法の開発を行い,遅延の少ない映像転送システムと組み合わせて利用できるようになった.また,ライフサイエンスへのGridの応用として,様々なシミュレーションをサービスベースで組み合わせて利用する手法の開発を行い,計算に必要なデータをそのデータから計算された結果とを医療にフィードバックできる知識として利用するためのセマンティックデータベース構築を行った.また,SuperSINETで接続されたスーパーコンピュータを用いた大規模MDシミュレーションは,大規模計算へのGrid適応の可能性を示した.さらに,λコンピューティングは,これまでとはスケールの異なる大規模な計算,データ転送を行うことが出来ることが分かった.最後に,広域分散環境であるGrid環境でモバイルエージェントを用いたデータ管理基盤が有効であることを示した.これらのGrid基盤技術の開発により,これまで容易に連携して処理できなかった計算や,デバイス操作を,サービスベースで連携可能にし,それらを統合利用することで,研究スピードの向上や,操作学習時間の短縮に繋がると考えられる.また,それらのサービスはλコンピューティングによるデータ高速転送や,Ja-Net等によるモバイルエージェントによる資源発見による資源確保によって,これまでは不可能であった規模,スピードで提供されることができると考えられる.
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