2001 Fiscal Year Annual Research Report
プールDNAを用いた熱帯感染症重症化関連遺伝子領域のマイクロサテライトマッピング―マラリア、住血吸虫症、デング熱、シャーガス病における探索
Project/Area Number |
13226099
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
平山 謙二 長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (60189868)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊池 三穂子 長崎大学, 熱帯医学研究所, 助手 (40336186)
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Keywords | マイクロサテライト / プールDNA法 / 遺伝子マッピング / マラリア / 住血吸虫症 / デング出血熱 / シャーガス病 / ゲノム |
Research Abstract |
患者集団のサンプリング今年度は各感染症の侵淫地の共同研究者と具体的な採血計画を作製し、来年度にかけて必要十分なサンプル数を集められることを確認した。マラリアでは、タイ王国タマサート大およびマエソト病院と共同で15歳から50歳までのビルマ人およびカレン人患者約900名を原虫血症(WHO基準)の程度により重症群と無合併症群に分け、非マラリア対照群と共にEDTA採血する。住血吸虫症再感染抵抗性に関しては、中国江西省Poyang湖周辺の三つの浸淫地住民のうち半農半漁の約3千名の対象者について集団治療後の再感染抵抗性の者100名、および感受性の者200名を抽出し採血する。デング出血熱では、ベトナム南部Ho ChiminhCityの小児病院およびVinh Long県の地方病院を受診あるいは入院したデング熱およびデング出血熱(GradeI/II群、GradeIII/IV群患者の採血を行い、血清学的な診断と共に6-10mlの採血を行い、HCMCのパスツール研究所に保存する。シャーガス病については、ボリビアのSanta Cruz周辺の慢性シャーガス病(心臓病あるいは巨大結腸症患者および非合併症患者、各100-200名)国立心臓病研究所、日本病院、熱帯病研究センターの協力を得て採血を行い、西沢診療所に冷凍保存する。各感染症浸淫地の研究者との共同研究により採血を行うが、その際各機関および熱帯医学研究所倫理委員会での審理を受け承認されたプロトコールに基づいてインフォームドコンセントを取ることとした。今年度は提案した4つの感染症についてフィールドでの具体的な流行の状況や病院の体制について実地に確認し診断基準や細かい採血のプロトコールの作製を現地で行った。その結果、少なくとも1-2年以内に十分なサイズのサンプルを入手できる目途が立った。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Hirayama K.: "Immunogenetic analysis of severe forms of parasitic diseases"Acta Medica Nagasaki. 46. 1-5 (2001)
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[Publications] Kikuchi, M.: "Association of adhesion molecule PECAM-1/CD31 polymorphism with susceptibility to cerebral malaria in Thais"Parasitol. Int.. 50(4). 235-239 (2001)
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[Publications] Hirayama K.: "Strong association of a tumor necrosis factor-promoter allele with cerebral malaria in Myanmar"Tissue antigens. 58(6). 407-410 (2001)