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2001 Fiscal Year Annual Research Report

ハンセン病発症に関わる細胞内らい菌潜伏機構の研究

Research Project

Project/Area Number 13226132
Research InstitutionNational Institute of Infectious Diseases

Principal Investigator

鈴木 幸一  国立感染症研究所, ハンセン病研究センター・病原微生物部, 室長 (20206478)

Keywordsハンセン病 / らい菌 / 抗酸菌 / TACO / ファゴゾーム / ライソゾーム / 細胞内潜伏 / 殺菌
Research Abstract

らい菌が宿主マクロファージのファゴゾームの中で潜伏・増殖することがハンセン病の発症と関わっていると考えられていたが、その分子機構は不明であった。最近、マクロファージがM. bovis BCG生菌を貧食した際、細胞膜からファゴゾーム膜へと局在変化することによりライソゾームとの融合を阻止する働きを持つ蛋白としてTACO(tryptophan aspartate-containing coat protein)が同定されたことから、らい菌感染におけるTACOの役割について研究を行った。Jean Pieters(Basel Institute for Immunology)から供与を受けた家兎抗TACO抗体を用いて行ったハンセン病患者皮膚生検組織の免疫染色において、らい菌を貧食した細胞のファゴゾームにTACOの集積が確認された。培養マクロファージ細胞株にヌードマウス足蹠にて継代したらい菌Thai53株を感染させると、同様に菌を包むファゴゾームにTACOの局在がみられたが、加熱死菌ではそのような変化が起こらなかった。以上のことから、らい菌感染時においてもTACOの局在変化がファゴゾーム・ライソゾーム融合に関与することが示唆された。このTACOの細胞内での局在の変化と発現量変化をもたらす分子機構について検討する目的で、培養マクロファージにらい菌を感染させたのち経時的にmRNAを調整し、RT-PCRおよびノーザン解析を行った。その結果、感染後約4時間で発現量が減少し24時間で前値に復することがわかった。TACO遺伝子発現量変化をもたらす機構を検討するためにヒトTACO遺伝子のプロモーター領域をクローニングし現在解析中である。また、TACO蛋白の細胞内局在変化をもたらすシグナル伝達経路に関しても検討を進めている。

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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