2002 Fiscal Year Annual Research Report
我国伝統中国学の独自性を発信するためのシステム開発
Project/Area Number |
13301019
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
平勢 隆郎 東京大学, 大学院・情報学環, 教授 (30144645)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇佐見 文理 京都大学, 人文科学研究科, 助教授 (70232808)
岩井 茂樹 京都大学, 人文科学研究科, 教授 (40167276)
武田 時昌 京都大学, 人文科学研究科, 教授 (50179644)
大木 康 東京大学, 東洋文化研究所, 助教授 (70185213)
高見澤 磨 東京大学, 東洋文化研究所, 助教授 (70212016)
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Keywords | 伝統中国学 / 我国 / 江戸時代 / 独自性 / 伝統経学 / 科学思想 / 明代清代小説 / 大明律 |
Research Abstract |
東洋文化研究所・大学院情報学環・京都大学人文科学研究所の教官が、複数の作業領域を作り、継続して検討を進めてきた。今後もこれを発展させたい。 江戸時代の伝統経学・江戸時代の明清律と明清令、江戸時代の明代清代小説、明代の版本、江戸時代の科学思想、江戸時代の冊封体制論が、各人の役割分担である。 江戸時代の伝統経学では、経書である『秦秋』・『左伝』をもとに、江戸時代における中国古代史研究・中国古代思想史研究の一端を、効果的に発信するための方策を練り上げた。これを本プロジェクトのパイロット研究と位置づけ、システム作りの核を模索した。結果として、従来の公開方法にトロンを組み合わせた方法を試験的に作り出した。すでに内部公開を終え、外部公開に向けての準備を整えている。 『左伝』は正統史書としての『史記』の成立に大きな影響を残した。その『左伝』『史記』ともに盛んだったというのが江戸時代の特色である。それが、我国のこの時代の中国学の独自性を具体的に示している。 江戸時代の明清律と明清令では、江戸時代の『大明律』研究を進め、江戸時代の明代・清代小説では『警世通言』の検討を進め、江戸時代の科学思想では、『本邦残存輯佚資料集成』の検討を進めた。江戸時代の冊封体制論では、台湾における国際会議で成果を公表した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 平勢隆郎: "数の秩序と九・六・八"考古学ジャーナル. 500. 6-11 (2003)
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[Publications] 平勢隆郎: "東亜冊封体制与亀跌碑"東亜文化圏的形成与発展-儒家思想・政治法制篇. 1-27 (2003)
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[Publications] 武田時昌: "中国科学与日本"(蔡毅編訳)中国伝統文化. 204-215 (2002)
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[Publications] 岩井茂樹: "会読・電子テキスト,XML"漢字と情報. 5. 4-5 (2003)
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[Publications] 大木 康: "清代女流詩人と柳如是"澄懐. 3. 7-18 (2002)
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[Publications] 平勢 隆郎: "『春秋』と『左伝』"中央公論新社. 367 (2003)