2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13303011
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
谷 武幸 神戸大学, 大学院・経営学研究科, 教授 (00030718)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
挽 文子 一橋大学, 商学部, 助教授 (00251728)
山本 浩二 大阪府立大学, 経済学部, 教授 (20166797)
伊藤 嘉博 神戸大学, 大学院・経営学研究科, 教授 (10168388)
三矢 裕 学習院大学, 経済学部, 助教授 (00296419)
松尾 貴巳 大阪府立大学, 経済学部, 助教授 (80316017)
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Keywords | 管理会計システムの導入研究 / 理論先行の管理会計システム / 実務先行の管理会計システム / サーベイリサーチ / ケースリサーチ / アクションリサーチ / イノベーション・アクションリサーチ |
Research Abstract |
前年度には、管理会計の導入研究の範囲を拡張して、(1)理論先行の管理会計システムだけでなく、(2)実務先行の管理会計システムや(3)イノベーション・アクションリサーチについても導入研究のアプローチが有効でことを提起した。また、導入研究の方法論としては、通常行われているサーベイリサーチ以外に、ケースリサーチやアクションリサーチ、特にイノベーション・アクションリサーチの必要性を示した。 本年度には、前年の成果をヨーロッパ会計学会で報告した。また、提起した導入研究の範囲と方法論について、すべての組み合わせの調査を複数サイトについて実施した。 研究方法上、以下の知見を得ることができた。 (1)管理会計におけるアクションリサーチやイノベーション・アクションリサーチは欧米を含めて多くはないが、わが国において企業や非営利組織が管理会計システムの革新を求めていることもあって、多くの組織の協力を得ることができた。 (2)ケースリサーチはサーベイリサーチと比較して時間がかかると一般にいわれているが、相当の時間を使っているにもかかわらず、表1において「定着」まで進んでいるケースがほとんどないことからも分かるように、アクションリサーチやイノベーション・アクションリサーチにはさらに長期間が必要である。 (3)それにも関わらず、ケースリサーチ以下の方法から得られる情報は豊富で、実際、これらの調査から得られた知見をフィードバックして、ABCの導入に関するサーベイ調査を実施した。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 谷 武幸: "営業組織におけるインセンティブシステム変革の成功要因"国民経済雑誌. 186・1. 13-28 (2002)
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[Publications] 伊藤 嘉博: "グローバルスタンダード経営の羅針盤〜BSCの主要な論点"会計. 163・3. 42-58 (2002)
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[Publications] 伊藤 嘉博: "デザイン・ツー・パフォーマンス〜BSC導入企業にみるその可能性と課題"国民経済雑誌. 186・1. 51-69 (2002)
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[Publications] 三矢 裕: "管理会計システムの導入研究の方法論:トライアンギュレーションとアクションリサーチの有効性"会計. 161・5. 96-109 (2002)
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[Publications] 梶原 武久: "非財務的業績指標と報酬システム"会計. 162・5. 103-115 (2002)
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[Publications] 松尾 貴巳: "地方公共団体における戦略的業績管理システムの構築に向けて"経済研究(大阪府立大学経済学部). 48・2. 31-51 (2003)
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[Publications] 日本会計研究学会特別委員会: "管理会計システムの導入研究"日本会計研究学会. 223 (2002)