2003 Fiscal Year Annual Research Report
CdTeピクセル検出器による硬X線ガンマ線の高感度イメージング観測への応用
Project/Area Number |
13304014
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Research Institution | Japan Aerospace Exploration Agency |
Principal Investigator |
高橋 忠幸 独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 高エネルギー天文学研究系, 教授 (50183851)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒田 能克 三菱重工業株式会社, 名古屋誘導推進システム製作所, 課長(研究職)
能町 正治 大阪大学, 理学系研究科, 教授 (90208299)
尾崎 正伸 独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 高エネルギー天文学研究系, 助手 (90300699)
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Keywords | CdTe / CZT / CdZnTe / ピクセル検出器 / 放射線検出器 / ガンマ線 / 検出器 |
Research Abstract |
耳いエネルギー分解能をもったテルル化カドミウム(CdTe)半導体検出器の開発を行った。本グループがこれまで進めてきたショットキー型の検出器の改良としてガードリングを新たに導入した。これは、ダイオード型の検出器では、ほとんどのリーク電流が側面を流れているという事実を実験から推測し、新しく試作したもので、リーク電流を一桁以上低減することに成功した。この結果、常温で長期間にわたって安定に動作するCdTeダイオード検出器を実現することができた。多チャンネルのCdTeガンマ線検出器の開発、特にストリップ型とピクセル型の検出器の開発を行い、読み出しのためのアナログVLSIを実装して読み出し実験を行った。カリフォルニア工科大学と共同で、1インチ×0.5インチという大型のアナログLSIを用い、500ミクロン角のピクセル電極を1250個有するようなCdTeピクセル素子をLSIに実装し動作させた。その結果、ユニフォーミティ等が従来のCZTのものに比べて非常に良好であり、122keVで、1.2keV(FWHM)というような検出器を実現することに成功した。並行して、64ピクセルの素子とシリコンストリップ検出器を大気球を用いて気球高度(40km)で動作させるための装置開発を行った。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 高橋 忠幸: "X線・ガンマ線による宇宙放射線イメージング"RADIOISOTOPES. Vol.53No.2. 85-94 (2004)
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[Publications] 高橋 忠幸, 中澤 知洋: "CdTe/CdZnTe半導体を用いたガンマ線検出器と宇宙観測への応用"物理学会誌. Vol.59No.1. 26-34 (2004)
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[Publications] T.Takahashi, K.Nakazawa, et al.: "Hard X-ray and Gamma-Ray Detectors for the NEXT mission"New Astronomy Reviews. Vol.48. 309-313 (2004)
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[Publications] T.Tanaka, T.Takahashi, K.Nakazawa, et al.: "Recent achievements of the high resolution Schottky CdTe diode for gamma-ray detectors"New Astronomy Reviews. Vol.48. 269-273 (2004)
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[Publications] T.Mitani, T.Takahashi, K.Nakazawa, et al.: "Large area Gamma-ray Imaging Detector Based on High Resolution CdTe Diode"IEEE Trans.Nucl.Sci.. Vol.50No.4. 1048-1052 (2003)
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[Publications] K.Nakazawa, T.Takahashi, et al.: "Large area CdTe diode detector for space application"Nucl.Instr.Method A. Vol.505. 118-121 (2003)