2001 Fiscal Year Annual Research Report
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13306002
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
中村 千春 神戸大学, 農学部, 教授 (10144601)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宅見 薫雄 神戸大学, 農学部, 助手 (50249166)
森 直樹 神戸大学, 農学部, 助教授 (60230075)
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Keywords | 低温順化 / 凍結耐性 / 低温応答遺伝子 / Cor / 葉緑体 / ミトコンドリア / パンコムギ |
Research Abstract |
1.Wcor14,Wcor15ゲノム配列の単離と構造・発現解析:大腸菌で発現させたWcor14 cDNA配列(Genes Genet. System. 75:49-57(2000))からタンパク質を精製し抗体を作成した。cDNAと抗体を用いて発現の低温誘導性を解析し、春まきと秋まきコムギ品種間で比較した。GFPキメラ遺伝子をムラサキツユクサの表皮細胞に導入し、一過性発現からタンパク質の葉緑体輸送を明らかにした。cDNAをプローブとしてコムギゲノムライブラリーからWcor15ゲノム配列を単離し、Wcor15-GFPを用いて同様にタンパク質の葉緑体移行を明らかにした。プロモータ構造を解析しCRT配列の存在を明らかにし、Wcor15-GUSを導入したコムギ培養細胞で低温誘導性を明らかにした。 2.Wrab17,Wrab19ゲノム配列の単離と構造・発現解析:cDNA配列(Genes Genet. System. 75:179-188(2000))をプローブとしてコムギゲノムライブラリーからゲノム配列を単離し、構造を解析した。 3.Wltr10の単離と構造・発現解析:オオムギ低温誘導性cDNA pao86配列に基づきWltr10 cDNAを単離し、凍結耐性レベルの異なる上記2品種を用いて凍結耐性の獲得過程と遺伝子発現を継時的に解析し両者に有為な相関を認めた。異数体を用いて座乗染色体を決定した(J. EXP. Bot. 52:2367-2374(2001)。 4.Wdhn13の単離と構造・発現解析:Dhn遺伝子配列に基づきWdhn13 cDNAを単離し、大腸菌を用いて精製したタンパク質から抗体を作成した。cDNAと抗体を用いて、発現の低温誘導性を解析し、異数体を用いて座乗染色体を決定した(J. EXP. Bot.投稿中)。cDNAをプローブにコムギゲノムライブラリーからゲノム配列を単離した。 5.Waox1a,1cの単離と構造・発現解析:イネミトコンドリアAOX cDNAをプローブに、コムギオーソログWaox1a, waox1cを単離した。これらをプローブにコムギゲノムライブラリーからゲノム配列を単離し、エクソン・イントロン構造を他種のAoxと比較した。cDNAを用いたノーザン解析から遺伝子発現の低温応答性を明らかにし、異数体を用いて座乗染色体を決めた(Genes Genet. Systems,投稿中)。大腸菌を用いてWAOC1aタンパク質を合成し精製した。
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Research Products
(1 results)