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2001 Fiscal Year Annual Research Report

魚類におけるストレス反応系の分子機構

Research Project

Project/Area Number 13306015
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

会田 勝美  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (50012034)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小林 牧人  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (30183809)
鈴木 護  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (40107412)
Keywordsストレス / CRH / ウロテンシンI / ウナギ / メダカ / GnRH / 遺伝子発現 / 生殖抑制
Research Abstract

I.ストレス-脳-下垂体-間腎系の分子機構の解明
メダカとウナギの脳から副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRF)cDNAをクローニングし演繹アミノ酸配列を決定した.それぞれのCRHcDNAは180個および164個のアミノ酸からなる前駆体をコードしていた.またメダカとウナギの脳からウロテンシン1(UI)cDNAをクローニングし演繹アミノ酸配列を決定した.それぞれのUIcDNAは132個および168個のアミノ酸からなる前駆体をコードしていた.次に上記魚類のCRHファミリー遺伝子の構造を決定した.その結果,メダカ,ウナギのCRH遺伝子およびウナギUI遺伝子はいずれも2エクソン/1イントロン構造を有していることが分かった.
II.ストレスによる生殖系の抑制機構の解明
飢餓ストレス下にメダカを置くと数日後に産卵を停止することが判明した.この過程におけるCRHとGnRHおよびGTHmRNA量の変動を明らかにするため定量PCRによる測定系の構築を行っている.
III.ストレスによる免疫系の抑制機構
ニジマスの免疫系に対するステロイドホルモンの影響を調べる手法として,免疫グロブリン(IgM)遺伝子の発現量を定量PCRを用いた系で測定する手法を確立した.IgMにはB細胞の膜上に発現する場合と,分泌される場合とがあるため,両者を区別できるH鎖のC末端に近い部分を検出することとした.ニジマス末梢血,頭腎,脾臓からリンパ球画分を得て,コルチゾルを含む培養液で培養したところ,膜型,分泌型いずれも3時間後には明らかな発現量の低下が認められ,ストレスホルモンの免疫担当細胞に対する直接的な作用が示唆された.テストステロン,11ケトテストステロン,エストラジオール17βといった性ステロイドに同様の抑制作用が見られた.他魚種との比較のため,トラフグにおける免疫グロブリン検出系の確立もめざして,IgMだけでなくIgD遺伝子のクローニングも行なっているところである.

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] Kawaguchi N, Okubo K, Aida K: "Molecular cloning of corticotropin-releasing hormone and urotensin I in madaka Oryzias latipes"Fisheries Science. (印刷中).

  • [Publications] Okubo K, Aida K: "Identification of gonadotropin-releasing hormone and their receptors in the medaka"Fisheries Science. (印刷中).

  • [Publications] Okubo K, Nagata S, Aida K 他: "Identification and characterization of two distinct GnRH receptor subtypes in a teleost, the medaka Oryzias latipes"Endocrinology. 142. 4729-4739 (2001)

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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