2001 Fiscal Year Annual Research Report
歯性炎症に関わる免疫機能分子の解折とその修復にむけた免疫学的アプローチ
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13307054
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
東 みゆき 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (90255654)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 烈 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (10014151)
興地 隆史 新潟大学, 歯学部・附属病院, 教授 (80204098)
小園 裕子 東京医科歯科大学, 歯学部・附属病院, 助手 (30197107)
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Keywords | 口腔疾患 / 免疫 / 補助シグナル分子 / T細胞 / 樹状細胞 / 破骨細胞 / 細胞間相互作用 |
Research Abstract |
口腔免疫反応および口腔疾患における補助シグナル分子の役割を明らかにするために,第1年目である本年度は,研究遂行に必要な複数の補助シグナル分子のサブクローニングを行い,遺伝子導入細胞株,補助シグナル分子に対するモノクローナル抗体および遺伝子組み換え蛋白などを作製し,免疫担当細胞における各受容体およびリガンド分子の発現,サイトカインによる発現誘導およびその制御,in vitroにおけるT細胞機能発現への関与について検討した. 主に研究の対象とした補助シグナル経路は,PD-1-PD-L1/PD-L2経路とICOS-B7h経路の2つである.研究の結果,CTLA-4と並ぶ抑制シグナル分子として報告されていたPD-1のT細胞における抑制作用はCTLA-4と比較し明らかではなく,2つのリガンドPD-L1あるいはPD-L2結合の違い,もしくはPD-1以外の異なる受容体の存在により複雑に制御されている可能性が示唆された. また、PD-L1の発現が恒常的で広範囲の分布を示すのに対し,PD-L2発現は樹状細胞にかなり限されていることが明らかになった.ICOSリガンドであるB7hは,B細胞に恒常的な発現局が認められるものの,発現変化は乏しく,プロフェッショナル抗原提示細胞である樹状細胞およびマクロファージにおける発現誘導もCD80/CD86分子と比較すると弱く,炎症性サイトカインにより抑制される傾向が認められた.興味深いことに,B7hは上皮系腫瘍細胞株,角化細胞,血管内皮細胞において,サイトカイン刺激により速やかに発現誘導あるいは制御されることから,T細胞上のICOSはこれらの組織細胞上のB7hと何らかの相互反応に関与している可能性が示唆された.以上の結果から,免疫応答においてPD-1およびICOSは,CD28/CTLA-4とはかなり異なる役割を担っている可能性が示唆された.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Hattori, H: "Expression of costimulatory CD8O/CD86-CD28/CD152 molecules in nasal mucosa of patients with perennial allergic rhinitis"Clin. Exp. Allergy. 31. 1242-1249 (2001)
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[Publications] Nuriya, S.: "The role of CTLA-4 in murine contact hypersensivity"J. Invest. Dermatol.. 116. 764-768 (2001)
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[Publications] Ebata.T.: "Rapid Induction of CD95 liqand and CD4^+ T cell-mediated apoptosis by CD137 (4-1BB) costimulation."Eur. J. Immunol.. 31. 1410-1416 (2001)
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[Publications] Nozawa, K.: "Preferential blockade of CD8^+ T cell responses by administration of anti-CD137ligand monoclonal antibody results in differential effect on development of murineacute chronic graft-vs-host diseases"J. Immunol.. 167. 4981-4986 (2001)
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[Publications] Guo, Z.: "Immunotherapy with nondepleting anti-CD4 monoclonal antibodies but not CD28 antagonists protects islet graft spontaneously diabetic NOD mice from autoimmune destruction and allogeneic an zenogeneic graft rejection"Transplantation. 71. 1656-1665 (2001)
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[Publications] Okano, M.: "Differential role of CD8O and CD86 molecules in the induction and the effector phases of allergic rhinitis in mice"Am. J. Respir. Crit. Care Med.. 164. 1501-1507 (2001)