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2002 Fiscal Year Annual Research Report

歯科矯正力が小児期顎骨のリモデリングに及ぼす影響

Research Project

Project/Area Number 13307058
Research InstitutionKyushu Dental College

Principal Investigator

木村 光孝  九州歯科大学, 歯学部, 教授 (70047801)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 竹馬 聡  長崎大学, 歯学部附属病院, 助手 (50244075)
西岡 孝浩  九州歯科大学, 歯学部, 助手 (30305825)
牧 憲司  九州歯科大学, 歯学部, 助教授 (60209400)
Keywords小児期 / 矯正力 / 骨リモデリング / 多重染色 / 共焦点レーザー顕微鏡 / p-QCT / ラット
Research Abstract

我々は小児期ラットを用いて、口蓋拡大時のリモデリング率と骨塩量の動態を検索することにした。
我々は生後6週齢と8週齢の成長期Wistar系のラットを使用した。正中口蓋縫合部拡大のための急速拡大装置を作成、ラット前歯に装着し、拡大群は1回あたりの拡大量が0.3mmと0.5mmの2群を設定し、それぞれ3回拡大した。同時にカルセインおよびテトラサイクリンを投与することで、生理的成長および急速拡大時の口蓋縫合部でのリモデリングの2重ラベリングを行った。屠殺後口蓋縫合部を採取し、ビラヌエバ染色を行った後、樹脂包埋を行い、研磨切片標本を作成した。共焦点レーザー顕微鏡を用いて類骨層を伴う第2次骨単位の形成を観察した。さらに骨塩量の動態を観察するため、三次元的手法によるp-QCT骨密度測定装置にてラット前上顎縫合部の切歯先端から中央部間を計測した。
縫合部相当する部分を共焦点レーザー顕微鏡で観察すると、幼若な骨組織は黄緑色の層となって表現される。こうした部分はp-QCTにおいて赤く表現される、比較的幼若な石灰化組織の部分とほぼ一致していることがわかった。p-QCTの結果から、骨塩量に関し、6週齢ラットは0.3mm拡大群に比べ(0.5mm拡大群が有意(p<0.01)に多く、8週齢ラットでも同じ事がわかった。しかし両群とも対照群とは有意差は見られないが拡大群のほうが多かった。しかし皮質骨密度、皮質骨断面積において差は見られなかった。
以上から拡大群では拡大部位へ骨塩量の集中量に差がみることがわかった。骨塩量の集中が見られることは、拡大された部分への石灰化が行われつつあることを示していると考えられる。拡大群では矯正力により口蓋縫合部で吸収と添加が行われ、第2次骨単位の増加、形成面の増加により骨リモデリングの活性が増加していると考えられる。これらは2003年度日本小児歯科学会において、発表する予定である。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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