2002 Fiscal Year Annual Research Report
中国文明のフロンティアゾーンにおける都市的集落の発生と変容-その比較地誌学的研究
Project/Area Number |
13308003
|
Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
戸祭 由美夫 奈良女子大学, 文学部, 教授 (60032322)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 将志 奈良女子大学, 文学部, 助教授 (60273827)
出田 和久 奈良女子大学, 文学部, 教授 (40128335)
相馬 秀廣 奈良女子大学, 文学部, 教授 (90196999)
野間 晴雄 関西大学, 文学部, 教授 (00131607)
秋津 元輝 奈良女子大学, 文学部, 助教授 (00202531)
|
Keywords | 国際研究者交流 / 多国籍 / 比較地誌 / 都市的集落 / 囲郭集落 / ユーラシア / 地域環境 / 中国文明 |
Research Abstract |
「中国文明のフロンティアゾーン8地域における都市的集落に関して、比較地誌学の観点から、海外現地調査に基づいて、その発生と変容を具体的に明らかにする」という研究目的を達成するため、初年度(平成13年度)の実績を踏まえて、本年度は以下のような作業を行なった。 1.研究遂行の基礎となる関連図書・地図・空中写真・画像処理ソフトなどを、前年度に引き続いて収集・整理するとともに、現地語文献の部を邦訳した。 2.フロンティアゾーン8地域のうち、東北方(8月:中国遼寧省:何,9月:中国遼寧省:秋津)、東方(7月:北海道:戸祭,2〜3月:韓国京畿道:秋津,3月:対馬:松本・秋津,3月:愛媛県:戸祭)、東南方(2月:中国雲南省:戸祭・何・石崎)の3地域について、海外現地調査を実施した。 3.中国文明の本拠地たる西安・北京に赴いて、現地研究者と研究交流するとともに、文献その他情報収集を行なった(8月:何,9月:高田,1月:野間)。 4.日本でも、東京その他で文献その他情報収集を行なった(10月:戸祭,3月:出田)。 5.研究の中間的成果を学会で発表し、その一部を印刷・公表した。…[11.研究発表]参照 戸祭:歴史地理学会194回例会(4月)、戸祭:人文地理学会88回歴史地理研究部会(4月)、相馬:日本沙漠学会13回大会公開シンポジウム(6月)、相馬:韓国中央アジア学会[招待講演](11月)など なお、中央アジア方面への海外現地調査は、現地の政情不安や国際テロに巻き込まれる恐れのために、本年度も実施を断念せざるを得なかった。
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] 小長谷 有紀: "中国内蒙古自治区におけるモンゴル族の季節移動の変遷"塚田誠之編著「中国における諸民族の移動と文化の動態」. 49-83 (2003)
-
[Publications] 野間 晴雄: "P.グルーのみたベトナム農村空間と「米の力」"関西大学文學論集. 52-3. 145-172 (2003)
-
[Publications] 相馬秀廣 ほか3名: "タリム盆地とトルファン盆地における石窟寺院の分布を規定する要因"シルクロード学研究. 18(印刷中). (2003)