2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13309011
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
下條 真司 大阪大学, サイバーメディアセンター, 教授 (00187478)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
春本 要 大阪大学, サイバーメディアセンター, 講師 (50263215)
馬場 健一 大阪大学, サイバーメディアセンター, 助教授 (60252722)
西尾 章治郎 大阪大学, 大学院・情報科学研究所, 教授 (50135539)
岸田 知子 高野山大学, 文学部, 教授 (20093403)
湯浅 邦弘 大阪大学, 大学院・文学研究所, 教授 (30182661)
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Keywords | 懐徳堂 / 中井家 / 懐徳堂資料のデータベース化 / デジタルコンテンツ / コンテンツ格納モデル / データベースキーマ設計 / プロトタイブシステムの構築 |
Research Abstract |
本年度は、懐徳堂文庫関係資料の調査・研究を進め、主として、2つの成果を上げることができた。第1は、「懐徳堂文庫電子図書目録(http://kaitokudo.jp/)」の公開である。これは、昭和51年(1976)に刊行された『懐徳堂文庫図書目録』を電子情報としたものである。この目録は、懐徳堂文庫の全貌を概観できる貴重な資料であるが、すでに絶版となっていた。また、目録中の誤脱の修正や、刊行後に新たに蒐集された資料についての補遺作成が大きな課題として残されていた。そこで、この電子目録では、「懐徳堂文庫図書目録』の全ページを画像として提供するとともに、それ自体を研究対象ととらえ、図書目録の修訂・補遺作業を共同で推進し、その結果を逐次WEB上に修正情報として追加していくことを目的としたものである。この電子目録については、平成14年(2002)6月の全国漢文教育学会において、研究分担者の湯浅が「古典資料の電子情報化-懐徳堂文庫の場合-」として研究発表を行い、同日付で、URLを公開した。 第2は、貴重資料の書誌解題執筆と画像のデジタル化である。今年度は、平成13年度に引き続き、約100点の調査を終え、詳細な解題を執筆した。この調査研究の過程では、特に、中井竹山の子の蕉園、中井履軒の子の柚園について、これまで充分に解明されなかった学問的傾向や業績をそれぞれ明らかにすることができた。なお、これらの調査・研究の成果については、現在、懐徳堂データベースヘの登載に向けて作業を継続中である。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 湯浅邦弘: "「懐徳堂文庫デジタルコンテンツの展開-古典籍資料の電子情報化について-」"全国漢文教育学会『新しい漢字漢文教育』. 第35号. 67-76 (2002)
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[Publications] 湯浅邦弘: "「インターネットで学ぶ懐徳堂」"『懐徳』. 第71号. 94-96 (2003)
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[Publications] 湯浅邦弘: "「懐徳堂文庫資料解題(1)」"『懐徳堂文庫の研究』. 5-16 (2003)
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[Publications] 寺門日出男: "「懐徳堂文庫資料解題(2)」"『懐徳堂文庫の研究』. 17-22 (2003)
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[Publications] 竹田健二: "「懐徳堂文庫資料解題(4)」"『懐徳堂文庫の研究』. 29-30 (2003)
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[Publications] 竹田健二: "『懐徳堂紀年』とその成立過程"『中国研究集刊』. 第32号(調号)(未定). (2003)
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[Publications] 湯浅邦弘編: "『懐徳堂文庫の研究』"大阪大学大学院文学研究科. 192 (2003)